めっちゃ静かな正月を迎えている。
この静かな時間に、あらためて自分の人生を振り返る。
思えば今までの人生、ずっと社会と取り組んできた。
社会に必要とされるために、あくせく焦って生きてきた。
社会に媚を売り、ご機嫌伺いをして、
なんとかこの社会に振り落とされないようにしがみついてきた。
そう。生きるために必死でやってきたわけだ。
自分は人だと思ってるし、肉体だと思ってるし、
この肉体をどうにか人様にみっともなくないように、
はたまたみなさまにご迷惑をおかけしないようにと頑張ってきたのだった。
などとそんなことをじっくり考えさせられる時間。
自分の中にあるあらゆる信念を疑う時間。
さてその「時間」さえも疑う時間。。。(笑)
こんな時間が与えられて実にありがたい。
だからいろんな実験をする。
お正月に何もしないという挑戦。
お正月って新年だけじゃなくて、もう信念だらけ。
いちいちに決まり事がある。しかも「一年の計は元旦にあり」という強烈な脅しまでついてくる。
その脅しに私は震え上がり、ずっと麗しい元旦を過ごすためにあくせくしてきたのだ。
それを一切やらないという暴挙に出た。
一年の計は元旦にあるなら、なにもしない正月を迎えた今年一年は一体どうなってしまうのだろう???
しかし過去にどんなに麗しくお正月を迎えようとも、大した差はなかった。
ではこの信念は果たして正しいのか。
いやもっとしどい状態がやってきたはずのものが、回避できたのだとも言える。
なんとでもいいようがあるのが信念なのだ!
とかなんとか屁理屈を言ってみた(笑)。
でも社会ってなんだろね?
架空の何かに取り組んでいただけじゃね?
こうあるべきっていう架空の理想に向かって自分を切磋琢磨しているのと似ている。
自分じゃない何かになろうとすることが、苦しみの原因だったりしてね。
氷川きよしちゃんも正直に生き始めたではないか。(紅白見たよ)
昔、「妖怪人間ベム」というアニメがあった。
私はその世界にどっぷりはまってしまい、
「早く人間になりた~~~い。。。」
という呪いの言葉を自分自身に唱えていたものだった。
マジで人間になろうと頑張っていたのだった。
思えばゲゲゲの鬼太郎にもえらい惹かれた。
トトロにも惹かれた。
人間じゃないものに惹かれ、そうは言っても人間の世界に生まれ落ちたと思っている。
だからそのはざまで「ううう~~~」と苦しみもがいていた。
「なりたいのになりたくないよお~~」と。
あれから50年。そもそも私は人間になれるはずはなかったのだ。
なれるはずのない架空の人間とその社会に、
無理やり自分をはめ込んで生きてきたから苦しかったのだ。
そもそもサイズが合わない。
私もそろそろ人間じゃないものとして正直に生きよう。
(それは一体なに?妖怪?ヤマンバ?)
ということで、本年もよろしくお願いいたします。
(どんなふうによろしくやねん)
0 件のコメント:
コメントを投稿