投影という言葉は、なかなか手ごわい。
この言葉を誰かに言ったら最後、血みどろの喧嘩になる(笑)。
「それはあなたの投影です」
第三者のことを話しているのではなく、
一対一の状況での、この言葉がアブナイ。
「私のことを、こういう人間だとあなたは言っているのでしょうが、
それはあなたの投影だから、
実は自分のことを言っているのです」と。
確かに、私がその人をそういう風に見ているということは、
さばきの心で見たのだ。
ということは、私の投影。
私の中にある、嫌だと思ったものを
人が持っているかのごとく言ったのだ。
だから「はい。そうです」としか言いようがない。
しかし!
そう思えるほど私は人間ができていない。
面白くないから反撃する。
「でもあなたが怒ってるってことは、図星なんじゃないの?」
さあたいへん。
なまじっかうろ覚えの「投影」という知識。
自分の都合のいいように、防衛と攻撃の道具として使い始める。
どっちのものだと言い争いになり、投影合戦が始まる。
「これはあなたのうんこです。」
「いや!それこそ、あなたのうんこです!」
持っているのが嫌だから、互いになすりつけあう自体に。。。
さて、二人は元々ひとつの心です。
今は二人は分かれて見えます。
何が二人を分けているのでしょうか。
「そこの君。ここに何が入る?」
「うんこ」
「ごめいとー!」
そう。どっちのものだとなすりつけ合いをしているのは、
実はいらないものなのです。
二人はそこではたと気がつきます。
ひとつに戻った二人はそれを外から見ます。
「これは、いったい、何?」
そしてそれは自我の贈り物だったことを思い出す。
自我は神の子たちを分離させるためのアイテムをいっぱい用意している。
喧嘩して「私とあなたは違いますっ!」と言わせ、
分離してくれるのを今か今かと待っていて、
ほれっ、ほれっと、臭うやつを撒き散らすのだ。
「いやーん!くさ~い!誰かうんこしたの~?
あ~~、ワタルくんしたでしょう~!」
「ちがうよ~、リカちゃんだよ~~~!」
「きゃー!私がうんこ漏らすわけないでしょ~~~っ!」
という分離投影合戦が繰り広げられるのだ。
とまあ、そんな感じで、二人で取り扱うには、なかなか手強い代物だ。
だからうんこ(しつこい)は、一人静かにそれに気づき、赦し、
フリーダイアルで
「あーもしもし?聖霊さん?バキュームカー一台お願いします」
と、お越しいただき、
「これ、いらないから処分してください」と頼むのだ。
(自分では決してできないので)
「あいよーっ!持ってくよーっ。任せときー!」
聖霊さんは、実はバキュームカーの運ちゃんなのでした。
ありがたや~~~~。
絵:「金木犀」
今、あっちこっちでいい香りが漂っています。