友達が書いた小説が、
あさって7月15日に角川春樹事務所から発売される。
「書きたい話があるんよ」と、あらすじを聞かされて、
「え!絶対おもろい!書き!書き!」
と、軽はずみに言った。
一年後、まさかこんなにはっきりとした形になろうとは。
初めての小説。
角川春樹氏の「おもしろい」という一言で、ことは動き、
いきなりの角川春樹事務所からの単行本。
ありえない!(笑)
彼女の起点の速さ、行動力、説得力&バイタリティには感服する。
高校時代に出会った彼女。
その片鱗はすでにあの頃からあった。
彼女はどんどん周りを引っ張っていく。
弁の立つところは誰にも負けない。
しかもちゃんと筋が通っているからぐうの音も出ない。
そして直感力。
徹夜してテスト直前まで必死で勉強しても、
ちっとも頭に入ってこない私に彼女は言い放つ。
「テスト勉強?そんなもんせんでええよ。わたしゃ、何もせん。
先生がこれテストに出すやろなあとおもたとこだけ覚える」
結果はいわずもがな。いつも上位にいた。
高知から京都、そして東京。
なぜか彼女とはいつも近くにいた。
それに妙な縁もある。
二人とも父親が警察官。一人っ子。ついでに旦那の名前も同じ。。。w
この小説は、彼女の生きてきた半生が垣間見える。
まるで主人公は彼女かのごとく、
豪快で弁の立つ主人公坂本龍子が彼女に見えてくる。
高知、京都、東京と旅してきた彼女。
それぞれのお国の特徴をよく捉えた、スピーディで軽快な台詞回しの連続で、
ぐいぐい彼女の世界に引っ張り込んでくる。
それは英語も韓国語もこなす彼女だからこそ、
言語の違いやニュアンスの違いもよくわかっているのだ。
また、高校時代から見えていた、兵法に長けた彼女の戦略法は、
マジでこんな構想で国が動くのもアリなんじゃね?と思わせるほど。
そしてそのスピード感の合間に、チラチラ見える艶っぽいものや、
京都ならではの匂いを放たせる巧みさも光る。
それは高知から初めて京都に来た高揚感が、
まだ新鮮に残っているかのような初々しさが、
キラキラと文章の端々に見える。
読みながら、私たち二人が辿ってきた道をなぞっているかのようだった。
京都、大阪、兵庫、奈良、滋賀、高知、そして東京。
それぞれのお国の匂いを存分に楽しめる痛快政治コメディです。
(そんなジャンルってあったっけ?)
ぜひ、楽しんでください!
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