2013年6月7日金曜日

ドビーはイタイ



やまんばはきょーれつな自己嫌悪ニンゲンだった。
自分の悪いところ、いたらないところ、劣っているところ、あらゆるネガティブなことをさがしあてて、お仕置きするのが大好きなニンゲンだったのであーる。
もうそこから脱出しようとおもう。
なぜなら、そこにいても何もメリットがないばかりか、自分がどんどん縮こまっていくのを発見したからだ。

ほら、ハリーポッターのどっかのシリーズで出てくる、ドビーってやつ。
「ご主人様。ドビーは悪いことをしました。だからこーやって、アイロンを自分の手に押しあてて、お仕置きしておきました。だからお許しください」
あいつ、わしにゃあ、イタイんだな~。ちっとも笑えなかったんだな~。

最近、どっかのタレントが浮気をしたかなんかで、レギュラー番組を何本も降板したらしい。他にもどっかのアイドルが、なんかしたからって、自らマルボーズにしたのもあったよな。
かれらはドビーに似ている。

なんか問題起こしたら、それを上回るような自分へのいたぶりをして、許しをこう、みたいな、どこか自傷行為のようなものってあるよね。
あの気持ちわかるんだな。
だけど、あれはあるいみ脅迫である。そして策士である。

「あっ、あたしはこんなにひどいことをしてしまった。こんなやつはもっとひどい目にあわさないといけない!だからこうしてやる!」
すると、
「まあまあ、なにもそこまでしなくても。。」
と、まわりは言いたくなる。
「だって、だって、あたし、わるいことしたんだもの。。だから、。。」
「いいよ、いいよ。そこまでおもうんだったら、ゆるすよ、わかったわかった」
「えっ?いいの?ほんとにゆるしてくれる?ほんとに?ほんとに?」
と、ここで心はこう言う。
『わーい!ばんざーい!やったあーっ!』

これ、ホントに反省してるんだろうか。。。。

これは「わるいことをしたら、お仕置きされねばならない」という大昔からあるアイディアが作り出した、すり替え作業である。
罪は償わなければいけない。という。

ドビーは、償うことだけに意識がむかっている。
それは、「誰かの許しをこう」ことが大目的だからだ。

だけど本来は、悪いことをした自分を直視することなのだ。その直視によって、なぜそんな行為に及んだのか、それはどんな影響を与えてしまっているのかを自分で完全に見る行為なのだ。
そこに「誰か」は必要ない。

この作業はとても怖い。
なぜなら悪いことを発見してしまうと、その先にお仕置きが待っている、とおもっているからだ。

本当にお仕置きが待っているのだろうか。
宇宙はそんなふうにちっこいことでお仕置きをするだろうか。
それとも、そう信じているから、お仕置きが待っているのではないだろうか。


ドビーのあのなさけない顔。自分がこんなにもちっぽけな存在だと思い込んでしまっている。
あのすがたは私たちに何かをおしえてくれている。

私たちは、小さいときから私たちにしみ込んでしまった昔話から、今抜け出す時に来ている。




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