夜中、布団の中でちょっと伸びをした瞬間、右足がつった!
ものすごい痛みがふくらはぎを襲い始める。ギュイ~~~んという音が聞こえんばかりのねじれるような痛みの波がやってくる。
「う。。。。くっ。。。。」
こういう時はいくらもがき倒しても治るものではない。いくつかの激しい波を乗り越え乗り越え、次第に収まっていくのを激痛の中で耐え忍ぶしかないのだ。
この時もその波に身を委ねていたが、
ふと「ん?これ、違う。。。」
と思った瞬間、苦痛が消えていた。
痛みはそこに確かにあった。
しかし心がそこに同一化していなかったのだ。
だから平気でその痛みの波が消えていくのを見守るだけになった。
少し前にも同じようなことがあった。
いつもじゃないけどたまにこういうことが起こるようになった。
痛みは、心つまり苦しみとは別々なんだと知る。
そして痛みは心と一緒になると、「苦痛」になり、
より痛みを大きくさせているんだなあと実感した。
「ん?これ違う」と思ったのは一瞬のことだったが、
その一瞬の中で、「自分はカラダではない」という考えが走ったのだと思う。
日頃からマインドフルネスを心がけているので、
ちょっとでも不快な思いや不快な痛みに気付きやすい。
そういうものに出会うと、それを静かに赦していた。
コースは、この世界での嫌なことを消してくれる教えではない。
ついついやってしまいそうになることは、赦すことで状況を変えようとしたり、消えてくれと願ったりしてしまうこと。
赦すことで状況が変わることもあるかもしれない。
でも変わらないかもしれない。
そこは重要ではない。
たとえ痛みがあろうとも、心が平安でいることができる。
こういう体験を通して、カラダが自分の中心ではないのだということを学ばせてもらっている。
狂った心が作り上げたこの世界は、死ぬために生きる世界。
いつ死ぬかわからない、刑務所にいる死刑囚みたいなもの。
(コースを学ぶこの動画の死刑囚の例えは面白かったです。)
その牢獄で(お化け屋敷ともいう)、
ちょっと壁の色をピンクに塗っていい気持ちになっても状況は変わらない。
状況を変えていくことではなく、心を変えていくために学ぶ。
「世界はない」という考えがこの書物の中心概念。
この世は幻、この世は夢。
そういう概念を本気で生きる、つまり心が正しい心に戻るために学ぶ。
その刑務所から出るために。
そして二度とまたこの刑務所に戻ってこないために。
絵:ミステリー表紙イラスト
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