11月4日〜11月12日 in 大阪
「見てみろよ~。ムシに食われて散々だぜ」
近所の畑のオヤジさんはグチる。育てている白菜の中にムシがわんさかいて、それをとるのに忙しいようだ。
やまんばの白菜は、ムシに食われなくなった。いつもは苗の時によくコオロギに食われたが、今年はまったく食われない。イモムシ系はもともとほとんどいない。いつもバカにされるので、ここぞとばかり自慢した。
「うちはねえ~、ムシいないよ~」
と、やまんばは胸をはる。
「へえ~、いねえんか」
すごいなあ~と、感心されると思った。
しかしオヤジはにやっと笑って、
「おめえ、ムシが食わねえ野菜なんか、、、、ってことだぜ」
と言った。
げげげー、自慢したつもりが、ムシが食わねえ野菜なんか、食えたもんじゃねえぜと言っているのだ!
オヤジさんは、「ムシに食われて散々だぜえ~」と言ったのは、なにげに自慢していたのだ。
「おれの白菜はムシが食うほどうまい」と。
やまんばはムシがいなくなるということは、それだけ土に肥料がなくなって、野菜が自分のちからで育ちはじめ、ムシを寄せつけないほどに強くなったという意味だった。
これはねえ。ふたりの自慢する土俵が同じ土俵でないとゆーことだ。
1:オヤジさんはムシが来ることが自慢。
2:やまんばはムシが来ないことが自慢。
自慢とは、共通の価値観があってこそ成り立つものなのであーる。んで共通の価値観がない場合は、なんともちぐはぐな会話になって、空気をかき回しているよーな心もとないもんになるのである。
んで、やまんばは、このブログでエアー演説をぶっこく。
「おめえ、ムシも食わねえ野菜って、スンゲー甘くって、濃厚な味なんだぜ!」
展覧会のインフォです。
つくしは、10、11、12日と在廊しています。
2 件のコメント:
成る程ね!色々だわな!(笑)
「ドーダ理論」は、共通の価値観があってこそ成り立つものなのだー!
オヤジさんとやまんばのあいだには、ドーダ理論が成立しない(笑)。
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