2024年2月16日金曜日

愛からは、愛が生まれる

 


一年半関わっていた町会の冊子作りの版下がついに入稿された。


ホッとしたのもつかの間、ひっきりなしに思い出され、恐れが浮上する。

あれは大丈夫だっただろうか。

あの書き方はまずかったんじゃないか。

あれほどチェック入れたけど、まだどこか抜けているんじゃないか。

とんでもないものが抜けているかもしれない。。

あとでどんな言われ方をするんだろう。。。

恐れで震える。


たまらなくなって、ダンナに話す。

「あんなものは、5分見たら忘れる。文句があってもそのうち忘れる」だから気にすることはないという。

「そうだよね。」彼の優しさに一瞬ホッとしながらも、やっぱり恐れは消えなかった。


彼と話している時、一瞬あるものが見えた。

それは私というものが、この小さな体に入っているというビジョン。


次に出てきた疑問。


「本当の私は?」


あ。私はカタチじゃないんだった。

この体に入っている「私」じゃなかったんだ。


じゃあ、本当の私は?


なんの形もない存在、それは言葉にするなら、愛だ。

そうだ。私は愛だ。。。。




私はあの冊子を、愛を通して作ろうとしてきた。

この町会の人々のことを思い、愛で作ろう、愛で作ろうと試みてきた。


梨の木には、梨の実が、リンゴの木には、リンゴの実ができる。

では愛という存在が作ったものは、愛なのではないか?


そう考えた時、私は見ているところを間違えていたことに気がついた。


この小さな体の中から見るならば、必ず恐れを見つけ出す。

それは個別の私という分離から見られたものだから、分離しか見えない。


言葉という分離、自分と他人というカタチの違いの分離、正しいと間違いという考えの分離。。。


肉眼の知覚から見るならば、違いを見る。


しかし愛の視点で見るならば、それをはるかに超えていく。


肉眼の知覚から見るならば、恐れの材料を見る。

愛の視点で見るならば、愛しか見えない。


どちらを選ぶ?

私は今選ぶことができる。


そう気付いた時、私の心は初めて平安になった。




絵:ラブロマンス表紙イラスト




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