きのう畑から帰る途中、山道のわきにダイコンがはえているのを見つける。
「聖護院ダイコンだ。どーしてこんなところにりっぱなのが。。?」
葉っぱをにぎったら、かるくもちあがった。はは~ん、サルめ。こんなところにダイコン落としやがった。
先日サルの軍団に襲われたここいらの地区。この聖護院ダイコンは、すぐ目の前の畑からかっぱらってきて食ったらしい。
持ち上げたダイコンのあったところが白くなっている。よく見ると、ダイコンの一部が落ちてドロドロになっていた。
やまんばはおそるおそるダイコンの匂いをかぐ。。。
「うっ。。。」
糞尿のにおいがした。
その近くに転がっていた青首ダイコンも同じように腐っている。匂いをかいでみると、やはり同じ糞尿の匂いが。
まるでホラー映画のよーだ。。。
やまんばの畑のサルに食われたあとのダイコンにはこんな匂いはない。それに腐ってドロドロに溶けることはない。やはり植物は土の状態をそのまま吸い上げるのだ。
まだ畑をはじめて1、2年の頃、ダイコンをそのまま放っておいたら、春先に溶けはじめ、なんとも言えない匂いを放っていたのを思い出した。そこらあたりは、昔牛糞が積まれていたところだ。化学肥料は抜けるのが早いが、有機肥料は抜けるのが遅いらしい。
今の畑の状態はだいぶ肥料分が抜けてきたのだと思う。ダイコンは土の中にそのままいても、腐って溶けたりしない。ほっぽっとくと、ダイコンのカタチをした「かご」になる。ダイコンのまわりの繊維がそのまんま残り、中が枯れて空っぽになるのだ。
銀座の画廊にでも展示すれば、ちょっとしたアート作品にも見える(笑)。
家庭菜園は、ある意味危険をはらんでいるのかもしれない。
人は無意識にまわりの畑の野菜との出来を競争する。やまんばもその心に取り憑かれていたからわかる。
それはひとえに、大きくすれば、成績を良くすれば、ここにいていいのだと、許しをえたいという幼い時からの衝動でもある。
それはひとえに、大きくすれば、成績を良くすれば、ここにいていいのだと、許しをえたいという幼い時からの衝動でもある。
しかしおとなりさんよりもっと大きく、もっと早く、もっとたくさん。。。と競い合ううちに、入れる堆肥も肥料も次第に多くなる。制限なく入れられたものを野菜が吸い上げて、不自然にどんどん大きくなる。そのうち土は飽和状態になるのだろう。
そもそもサルに食われて2週間ぐらいで、ダイコンはあんなふうに腐っていくものだろうか。プロの農家は肥料をどのくらい入れたらいいか知っているのだと思う。スーパーのダイコンは、腐ったり、あんな匂いはしない。それを農薬のせいで腐らないのだと言われてしまえばおしまいなのだが。
だが肥料を入れて大きくして、腐るのが早くてもいいとするか、腐らせてはいけないからと農薬を入れるかを吟味するような土俵に立ちたくはない。
やまんばは、山の木や原っぱの草のような、のびのびとした野菜が食べたい。
4 件のコメント:
私は量よりも味の濃いいのが良いなぁ…(笑)
いっつも少なくってすいましぇん(笑)。
いや、マジに味濃い方が良いっしょ?
大量にあっても食べきれないし。
ぐぐっと後押し、ありがとう。
さて、今年のダイコンはちっとも土から顔を出さないよ。
い〜つ〜、い〜つ、でや〜る〜?
しばしおまちを。
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