この世は幻である。
この世は自分の鏡である。
この世は全部自分が作っている。
どこかで聞いたことがある言葉だろ?知ってはいるが「なんのこっちゃ」だ。
私は「仕事で好きなように絵を描いたら、クライアントからクレームがくる」という信念をもっていた。
だから「私は好きなように絵を描いてはいけないのだ」という信念をもっていた。
これはイラストレーターになった頃身につけた信念だ。
へん?
へんじゃないよ!
だって、いつだって、好きなように描いたら、必ず、100%、直しがくるんだもん!そうやって、30年間やって来て、それは必ず証明されてんだもん!!!
だからあたしは、好きなように絵を描いてはいけないの!わかる!?
わかんないって?それはあなたとあたしがちがうからよ!あたしはそれを、とーっくの昔っから経験して来て、実体験として経験し尽くして来たから、これは絶対的な法則なのよ!
と、確信に確信を重ねて来た。
だが、あるとき、
はれ?これって、自分で作ってる。。。?
自分が「これはこうだ」と思ったものは、それが鏡のように返ってくる。とするならば、私が「好きなように絵を描いたら、絶対直しが来る」と思っていれば、それが鏡になって現れるではないか!するとそのアイディアは証明されることになる。証明されるっちゅーことは、それはすなわち確信になり、絶対的な法則としてその人の信念になるってことか?
ひょっとしたら、一番最初にクレームが来たのは、もっと具体的なこと、たとえば、
「つくしさん、ここ。このバイオリン、弦が一本足りないよ」とか、そんな微々たるもんだったりする。だけど、いつもびびっているやまんばは、
「クッ。。。クレームがついた!」とドッカーンと衝撃が走ったんかもしれん。
んでもって、「やばいやばい。あたしが好きに作るとクレームもらっちゃうんだ!」と勝手におもいこんだ。すると次の仕事をしたときも、「つくしさん、ここ、これこれがおかしい。。」と言われてしまう。そこでやまんばは、「やっぱり!やっぱりそーだ!これがこの世界の法則なんだ!」と確信するわけだ。
そーやって、思い込んだものが次々と現実に現れて、次々とその仮説が証明されていく。そうやって自分の人生作っているとしたら、おそろしーことではないか!
もし、もし、そのやまんばの信念が、単なる妄想だったとしたら。。。
近所のおばちゃんに気に入らないことされたとする。
「あの人、根性わる~」と勝手に「仮説」を立てる。するとその仮説にのっとって、近所のおばちゃんは、次々にあなたにいじわるをしかけてくるのだ。するとますますあなたは「やっぱしあいつは底なしの根性ワルだ!」と確信するに至ると、それはどんどん形になって現れてきて、あなたの人生に悪影響を及ぼす。
この世は「自分で作った証明」であふれていたりして。。。。
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