うつらうつらしていると、家ががたがたと音を出した。身体もゆらゆら揺れている。地震だ。。。
地震があると、身体がこわばる私だが、そのときはただそのようすをながめていた。
こうやって、すべての事は現れて、動いて、消えていくんだな。。。
あたまの中でいろんなシーンが浮かぶ。
ああ、あれも、これも、それも。。。ああ、そうか。。。
動いて行く現象に、私たちは名前をつける。
名前を付けられた時点で、それをわかったような、知ったような気になる。するとそれは固定化されたもののように見え始め、その名前を貼られた現象が、とつぜん特別なものに見えたり、忌み嫌うものに見えたりしはじめる。
求めれば求めるほど、嫌えば嫌うほど、それはどんどん強烈に存在しはじめる。
そうやって、私たちはいいもの、悪いものをつくり、苦しみを増やして行くのか。。。。
半醒半睡の私はなぜか納得していた。
「沈没船が教える世界史」MF新書表紙イラスト
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