「わたしは、今が気に入らないんだ。。」
今じゃなく、今ここにいるところじゃなく、今ある心持ちじゃなく、どこかに、次に次に行こうとする自分の衝動に気づいてはっとした。
コーヒーを飲んで「あ~、美味しい。。」という解放感は、そうは長く続かない。心は自動的に次に向かっている。
「えーと、これのあとはあれやって、それやって、と。。ああ。こうやってのんびりしている暇はないぞ。さっさと飲み終えて、やることやらなきゃ。。。!」と。
こうして解放感は一瞬で終る。
畑で草刈りをしていてもそうだ。なぜかあせっている。早く早く早く草刈りを終えなきゃ!と。
ちゃりんここいで家に帰るときもそうだ。早く家に着かなきゃ!と。必死こいて家にたどり着いたら、今度は早くシャワーを浴びなきゃ!になり、早く乾かさなきゃ!になり、心は次の行動に向かっている。
とにかくじっとしていられない。いったいどこに向かっているのだ?
どこかで安堵したがっているのは分る。安住の地、安住の場所、安住の心持ち。。。
しかしやってもやってもその次を求めているこの心は何だ!?
と、思った時、
あ。。。あたし、今が気に入らないんだ。。。と、気がついた。
自我は、今を受け入れることができない。今にいられない。
サルのようにあっちの木、こっちの木に飛び移って、まったく落ち着くことがない。
きのうも畑で草を刈りながら、どこかで焦っている自分を発見する。
焦った所で、どうなるというのだ?少し早く草を刈った所で、なにがある?
そう自分に言い聞かせてみても、自我は納得はしないだろう。
だが、焦ることで手を切るかも知れない。
ゆっくり、ゆっくりと意図的に草を刈っていく。
先走ろうとする心を、ただながめる。
先走ろうとする心を、ただながめる。
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