夜、天井を眺める。
(うちの天井は青空に雲がいっぱいある壁紙なんだけど)
心に何にも浮かばない。
あー。何も心配ないね。
そう思った時、目の前に見えているものは、
ただそれがあるだけなんだって、
どっかで聞いたことのあるフレーズが出てきた。
ああ。そうか。
今見えているものは、それがそのまま見えているだけなんだ。
そっかそっか。
ちょっと待て。これのどこが心配?
私たちは、ここにある、見えているものを心配しているわけじゃないんだ。
頭に浮かんだものを追いかけて、
そこから広がっていく数々のドラマを頭で追いかけているだけなんだ。
ここにぜんぜんないものを、
あれはどうなる?あいつはどうなんだ?これから先どうすればいい?
つらつら芋づる式に引っ張り出されてくるものに、
完全に心を奪われているだけだったんだ。
それは全く根拠がない。
根拠がないのに、わざわざ根拠を持ってくる。
つくしちゃん、バカだねえ、それは根拠があるに決まっているじゃないか。
なぜならね。。。つらつらつら。。。。
思考はさも根拠があるがごとく私を説得にかかる。
そうやって夜は更けていく。。。(笑)
あの一瞬、そこには何もないことを誰かが教えてくれた。
ただ、目の前に色が見えているだけだった。
でも頭はいくらでも妄想できる。
中央線の先には新宿だってあるし、今、そこでお酒を飲んでいる人もいる。
地球の裏側では、ヤクの売人が今この瞬間に荒稼ぎだってしている。。
でもそれも頭の中で妄想するだけだ。
それが私たちがずっとやっていることなんじゃないか。
この世界があると信じて、それに取り組む。
ずっと取り組んで取り組んで取り組み続けて、そして一人の人間として死んでいく。
あの瞬間からのち、
頭の中は相変わらず凄まじい言葉が流れ続ける。
朝目覚めると同時に聞こえ始める、しょーもない言葉や映像。
「あの人の襟の形。。。」
「領収書の数字。。。」
そこ?そこから入るんかい!
と、ツッコミを入れたくなる。
自我はもう必死。
なんでもいいから、自我に耳を傾けるように仕向けてくる。
妄想劇から離れる。
そこにはなんの意味もないと知り始める。
そしてその向こうに明るいものが見えてくる。
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