戦前に作られた落ち着いた日本家屋の、そこかしこに作品を展示いたしました。
ブルーグレー色の渋い色合いの床の間に飾られた絵は、
どんなふうに見えるのだろう?と半信半疑でしたが、
飾られてみると、昔からそこにいたかのような顔をしていました。
「まるでこの家のご主人の、元々の収蔵作品を展示したかのようですね」
と館長さんはおっしゃってくださいました。
それは私がずっと毎日見て、
描いてきた風景だったからなのでしょうか。
作品は、喫茶室、それぞれの部屋にある床の間、廊下、小部屋、出窓、
そして一番奥にある展示室、あちこちに飾られています。
全部で29点。
いつもは真っ白いキューブのギャラリーに、
スポットライトを当てる展示のしかたですが、
今回あえて一切照明は当てませんでした。
日本家屋から醸し出される柔らかな陽の光の中で、
彼らがどのような表情をしてくれるのか見てみたいと思いました。
不意に出会う風景に、
ハッとさせられることもあるかもしれません。
折しも今は晩秋まっさかりの高尾。
庭からは高尾山の一部が借景で見えています。
美しく整えられた庭の風景と一緒にご堪能ください。
私は23日、26日、27日、3日、4日は、朝10時から会場にいます。
そのほか、24日、25日も午後からいます。
そのほかの日もちょこちょこ出向きますが、
案内の方、もしくは私にご連絡くだされば、馳せ参じます。
閉館時間が3時半と、とても早いので、
そこのところはお気をつけください。
展示と日本家屋と風景と。
すべてが融合された素敵な空間と時間を味わっていただければ嬉しい限りです。
皆様のお越しをお待ちしております。
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