2022年3月1日火曜日

裏と表のあるコイン

 


「つくしちゃん、私はあなたのことがキライよ。

なぜって、昔はキレイだったのに、今は醜いじゃないの。

だから私はあなたのことがキライになりました。さようなら」


そう言ってさっていく友達を見送りながら

その言葉に腹も立たず、

「そっか。やはり醜いのか私。それを受け入れることだな。。。」


しょぼーんとしてたら目が覚めた。


夢だったのかー。

なあんだ。

ほっとしながら、そのシーンをあらためて思い出す。


その言葉を言いそうな友達が現れて、

私が密かに信じている言葉「私は醜い」を彼女は言った。


まさに私が信じているものが現れたんだな。


夢は、自分が何の信念を持っているのかを教えてくれる。



「何を信じている?

それは本当に必要なもの?

それがあなたを苦しめてるんじゃない?」


美しい/醜い

若い/老い

高い/低い

お金持ち/貧乏

善/悪

自分/他人


美しさを誇れば、その背後に醜さを背負う。

若いことに執着すれば、老いの恐れを伴う。

お金が手に入れば、失うことを恐れる。

時代や文化が違えば、善と悪はいとも簡単にひっくり返る。


その考えは判断。

そう判断すれば、一瞬でその相反するものを引き寄せる。

自分の善は、他人の悪。

それはいつでもひっくり返る。


そこに答えはない


冒頭の夢は私に問う。

美しいと醜い。

その裏と表のあるコインをあなたは持っていたいのですか?と。


相反する判断によって、この世界が作られている。

しかし世界は常にあっという間に、どっちも転げ落ちる恐怖。


夢は醜さを受け入れるということではなかった。


どっちにも立たない。

そのコインを捨てていく。

この世界の法則から離れていく道へといざなっていた。




絵:「春」/和紙





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