2022年3月23日水曜日

風景とひとつ

 


朝から降っていた冷たい雨の落ちる速度が、

次第にゆっくりになってきた。


そして雪に変わった。


雪の中をコンビニまで歩く。

お山が白くなってくる。

梅の花も凍えている。

だけど

その美しさに心を奪われた。




美しいものを見たとき、私は目の前の風景とひとつになる。

すべてが私の中に入り込んでいるのか。

それとも私がすべての中に溶け込んでいるのか。


形は見えるのだけれど、そこに境界線はなくなる。

雪の冷たさも心地よい。


ひとつになるとは、

昔絵本で見た、

トラがヤシの木の周りをぐるぐる回って、

溶けてバターになる感じをイメージしてた。

でも違っていたのかもしれない。


私たちはそのまんまで、もうすでにひとつなのかもしれない。

概念も言葉も、何もなければひとつ。


だけど概念が、いいもの、悪いものを作り出した。



道の真ん中に犬のウンチが落ちていたらどう思うだろう。


「げ!」と言って、思わず避けるだろう。

「なんでこれを放置する?飼い主の常識を疑うわ!」

とかなんとかぶつくさいうのかもしれない。


その時私とウンチは分離している。


ウンチは汚いもの、排除すべきものと思っているからだ。

みんなウンチするんだけどね。


お釈迦様は、犬の死骸を見て、白い歯が美しいと言った。

お釈迦様の心に、その犬の死骸と自分との間に分離はなかったのだろう。


私たちの中に、受け入れていいものと、

排除すべきものとを分けている。


でもそれが思うようにいかなくて、私たちは苦悩する。




道にウンチを見て、

「か~わい~な~💙

って思えたとき。


私とウンチはひとつになり、

ここはもっと楽しくなるね。


え?いらんってか。





絵:「梅の木」/和紙


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