2012年1月17日火曜日

老いてけ堀


ちいさいとき、親に「年いくことは悪いことなんだよ」
なんて教わった事あった?
ない。

ないのにもかかわらず、なんだか年がいくこと、老いることはいけないことのようなニュアンスがある。私たちの心の中にもバッチリ「年だけは取りたくない」という思いがヘドロのように横たわっている。

コマーシャルは歌う「マイナス5才肌」「いつまでも若々しく」
こーゆーコトバがあちこちに溢れていて、老いることはいいこと、と思っている人はあんましいないだろう。
このやまんば、実は日頃「早く年いきた~い。おばあちゃんになりた~い。もっと白髪が増えて欲しー」というほど年いくことに憧れたのに、いざ自分が年いったという実感をしてしまうとうろたえた。

れーせーにかんがえたら、だれだって年がいって老いて死ぬ。100%みんな死ぬ。みんな老いていく。その事実を知っているくせに「年だけは取りたくない」という。そんなむちゃな。
そのむちゃさが、現実と理想のギャップを作り、人に焦りをもたらす。
だいたいなんで年いくことは当たり前の事なのに、なぜそれを認めようとしないのか。


もしも世の中が「老いるってすてきなことよね」と認識されていたらどうなっただろうか。シワが出来ると「あっ!アタシ、ついにシワが出来た!バンザ~イ!」という世の中だったらどうだったんだろう。
「おめでとう、シワ!」ってみんなでお祝いしてくれたなら。。。

アンアンやノンノで、老いの美の特集組んだり、コマーシャルが「プラス5才肌」とか「今よりもっと多いシワをあなたに!」と、シワ作りに励むクリームを売っていたらどーなっただろうか。価値とするものが今とまるで違っていたら。。。

この世はもっと気楽で明るく生きられていたんじゃないだろうか。
なんでもかんでも、あれだめ、これだめっていってるの、つらくなるいっぽうじゃあねえかあよお。

絵:「消えた戦国武将」MF新書表紙 
一晩でボッコリ消えてしまったお城「帰雲城」の謎に迫る!!しかもその場所は謎の飛騨国の近く。。。。う〜ん、もとオカルト歴史もの大好きなやまんばはそそられるのだあ〜!

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