2022年8月23日火曜日

一日展示即売会をやります

 


先日から、アメリカでやっていたペーパーバックの表紙のイラスト原画を整理している。


押入れの片隅に見ないように押し込まれてきた私の過去。


「私の過去、見る勇気ある?」

なーんてキャッチコピーのCMがあったとかなかったとか。


その膨大な量を整理していたら、捨てるには惜しい力作(自分で言うな)が次々に出てきた。


アメリカにいた1996年~2004年。

その間に、日本の出版社とアメリカの出版社とでやってきた仕事の原画。


今は仕事はデジタルで作っているが、その時代、アナログで作っていた。

色がついた紙を切って貼るという手法、つまりぜんぶ手作業だ。


NYでも色のついた紙を調達したが、

結局日本の紙の質の高さ、色の豊富さには敵わなかった。

だからわざわざ日本から船便で紙の問屋さんから送ってもらっていたのだ。

ものすごーく高かったけど(笑)。


一口で紙といっても、紙の質感やテクスチャーは色々。

それはデジタルでは決して出せない風合い、味わい。

紙の質感、色の合わせ方。

物質の暖かさは、目で味わうことができる。



あの頃は一日本人の私が、たくさんのニューヨーカーのイラストレーターと戦うプレッシャーで苦しんできたが、

今こうやって久々に見てみると、そこにはたくさんの私の愛の思いが詰まっていた。


私のラブロマンスの絵がウケたのは、

あの頃ラブロマンスといえば、

「風と共に去りぬ」的な劇画タッチの絵が主流で、

あんなウーマンリブ的なアメリカ女性なはずなのに、

以外にもその表紙はマッチョな男の人に、

か弱い女性がすがりつく的な印象の表紙の絵が多かった。


私はそこで、ポップで、アグレッシブな女性像を打ち立てた。

ガンガン男性をリードしていく女性を、意図的にアイディアを提示していったのだ。

それが時代の流れにあっていたようで、どんどん仕事の依頼が来た。


それと同時に、ミステリーの仕事も入ってきた。

ミステリーといっても、ポップで、コージーなおしゃれなミステリー。

そこでもガイコツを主人公と一緒に躍らせた。




さて、前置きが長くなりましたが、

その何点か抜粋したイラスト原画を、
一旦過去を整理するために、

思い切って格安で売ってみたいと思いました。


今回、約40点ほどのミステリー、ラブロマンス、風景の原画を

1日だけ展示即売会をしたいと思います。

印刷物があるものは、それもお渡しします。


一点20000円。(大きさは幅40センチ~縦60センチ前後)

小さいものは5000円~10000円。


場所: つくし宅

日にち:9月11日(日)

時間: 午前11時から~午後5時まで


限られた日程と場所ですが、我が家を知っている方だけにお願いします。


冷やかし、ご挨拶、なんでもオッケーです。

もちろん何も買わなくてもオッケーです。

どんなのあるの~?って、お気軽に我が家に見にきてください。

お茶ぐらいは出ます(笑)


皆様との嬉しい再会を楽しみにしています。


追伸:私のお知り合いの方で、我が家は知らないのだけれど、
見に来たいという方があれば、
メールかメッセンジャー等でお知らせください。








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