人ってさあ、足りないもんに気が向くよね。
あれ足りない、これ足りないって。
なんでだろうな。
それはきっと、ちっちゃいときから、
「おまえにはまだ足りない!」
と言われ続けてきたからなんだろうね。
だから大人になっても、足りないもんを探すんだ。
政治家も「問題点」を指摘しあうでしょ?あれもちっちゃいときから、「この社会は問題がいっぱいなのだ!それを解決するのが政治家っちゅーもんなんだ!」っちゅーて、政治家のお父さんに言われて育ったからなんだろーね。
人って、なぜか足りないものには集中が持続されるけど、足りてるものには集中しない。
「あん?空気?ああ足りてる足りてる。間に合ってます。」
といって、べつにそれに執着しない。
「え?えんぴつが持てることですか?ああ、持てますよ。なにか?」
「え?お金?ああ、ありますよ。でもあなたにゃあ、あげませんよ」とか。
○○が足りないって、おもうじゃない。
すると、足りないことはいけないことなんだ!って言うおもいから、それをなんとか足りるようにしようとあの手この手をつくす。ものすごい考えて、ものすごーい研究して、ひーひーいいながら、悪戦苦闘する。
だけどちっともその足りないもんは足りてくれない。
「なんでやねーん!わしがこんだけ努力してんのに、世の中はどないなっとんねん!」
と、天に向かっておこるわけだ。
ところが、宇宙はちゃんと法則どおりにやってくれてんだな。
ほら、例の引き寄せの法則。
よーするに、「○○が足りない」というのを現実化してくれ続けているだけなんよ。
「○○がいけない」も同じ。「○○が問題」というのも同じ。
目の前に○○が足りない状態を引き寄せてくれるんだ。
そういう状況になっていくのは、そこに解決の道はないよって教えてくれているようなのだ。
○○が足りないというおもいは、苦しみや怒りや恐怖や悲しみを生み出す。それはどんどんつまれて一カ所に集まり出す。そして取り除こうとすればするほど存在は大きくなって重く、堅くなってくる。そのうち石みたいな状態になって、にっちもさっちもいかなくなる。
そのうち、その苦しみがからだに出たり、心に出たりする。それは内側からのメッセージだったりする。
「ちょと方向を変えてみたら?」って。
足りてるものって、ごまんとある。
足が動く。内臓が動く。心臓が動く。うんちが出る。息ができる。手がキーボードを叩く。雨風がしのげる家がある。風を感じる皮膚がある。熱を感じる肌がある。声が出る。お茶が飲める。。。。ううう~~~、いっぱいあり過ぎて言い切れん。
でもそんなのあたりまえじゃん!っていって、気にとめないでしょ?それが足りてる理由。
もし、○○が足りてたら、気にもとめないでしょ!
足りてるものって、軽い。
いや、正確にいえば、足りてるものに対する心の状態が軽い。
え?鼻がとおる?ええ、すんなりと。で終わり。
だけど鼻がつまると思えば、いきなり重くなる。
このちがいです。
状態が心地いいと軽く、状態が不快だと重い。
不快は意識すればするほど不快全開になる。ひっぺがし、くちゃくちゃに丸め、ポイしようとしても、ますますまとわりついて離れない。ぶんぶん振って取り除こうとするうちにどんどん重くなり、石になる。orz
足りてるものは、心地いいとも思わないほどあたりまえになっているから、わしらはちっとも気がつかないんだ。軽すぎて空気みたいだから、ちっとも気がつかないんだ。そしてころころとクルクルと常に回転しながら変化していくからその速さに気がつかないんだ。
たとえば、ああ、いいお日さま。。。って言ってると、心はそこにとどまっていなくて、ああ、いい風。。。と思う。すると鳥の声が聞こえて、ああ、春が来ているって思い始める。梅の香りが漂って、全身を満たすと、からだがぴりぴりと反応して、皮膚から内臓へと春の準備が始まるのを感じている。
どんどん変化するんだ。一カ所にとどまってないんだ。それはとどまって固まることじゃないんだ。
もし、お日さまが足りない!っておもったら、なんとかしてお日さまに当たろうとする。心はそこにずっととどまって、不満や不快で石にようになっていくだろう。
ベクトルの方向を変える。
足りてるものを探そう。
足りてるものはかろやかで高速だ。いわゆる波動ってやつも高い。それはどんどん広がって大きくなる。
自分がどれだけ奇跡の中に生きているか気がつかせてくれる。そのトーンはうれしさやよろこびを引き寄せ、もっとうれしさやよろこびを作り上げる。
人間が持つ創造のよろこびの醍醐味はほんとうはここにあるんだ。
足りないものを探して、それをどんどん大きくさせて、苦しんで、恐怖の中にとどまっているのも創造の力だ。物質界にいない存在たちには味わえない醍醐味だ。
だけどそれはもう十分味わい尽くしたんじゃないかい?
ああ、お腹いっぱい、もうたくさん。ご馳走さま!って気分じゃないかい?
じゃあ、別の創造をしよう。
それはきっとこれまで見たこともない世界を見せてくれる。
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