朝起きた瞬間、感覚の中に、わずかにひゅっと冷たい風が吹いた。
「あ。。。。」
ほんのわずかな瞬間だったが、自分がずっと持ち続けていた緊張、それが起こる瞬間をとらえたのだ。
この感じ。。。ちいさいときからあった。。。
それはこの社会に生まれて来て、一人で生きていかねばならない、一人で頑張らねばならない、という孤独感と、身震いするような緊張感。
どういうわけか、気がついた。
気がついたとき、もうそこにはいないことに気づく。
緊張感を外から見たからだろう。
その中にいると、気づくことはないのだから。
緊張感を外から見たからだろう。
その中にいると、気づくことはないのだから。
あの緊張感は、ぎゅっと固められるような、突き放されるような、寒い所に放り出されるような感覚。孤独な幼いつくしちゃんは、その吹きすさぶ嵐の中を、ひとり立ち上がって歩いて来たのだ。
非二元的に言うと、これこそが分離の意識なのだろうか。
それまで一体だった母親の胎内からでて、一個の独立した存在としてこの世で動き始めたその孤独感と緊張感。
それまで一体だった母親の胎内からでて、一個の独立した存在としてこの世で動き始めたその孤独感と緊張感。
それから間もなくして、この社会の形を知り、その残酷さと暖かさの両極を観る。
分離した意識は、残酷さの方に重点が置かれた。
この残酷さをどう乗り越えるのか。
この嵐の中でどう生きていこうか。
そう、必死で考えてきたのだ。
分離した意識は、残酷さの方に重点が置かれた。
この残酷さをどう乗り越えるのか。
この嵐の中でどう生きていこうか。
そう、必死で考えてきたのだ。
そう。まじめに。深刻に。この世をとらえてきたのだ。
だが、その深刻さが、だんだんゆるんできた。
この世は、そんな深刻な場所じゃないんじゃないか。。。そうおもいはじめている。
そんな矢先の、朝のあの感覚だった。
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