2014年2月11日火曜日

自分へ向けて発する呪文



わしらは何か問題が起こった時、何がまちがっていたんだろう?と考える。
その問題を深く掘り進め、その問題が起こった原因を探る。そしてその問題が起こらないような状態にする。その問題を回避する。そしてそれは解決される。

物理的なものにはたいていそれで対処できるだろう。
だけど心になるとそうはいかなくなる。


部屋の中がぐちゃぐちゃでだらしなーい人Aさんががいるとしよう。
問題は部屋がぐちゃぐちゃだとゆーことだ。だから、
「だらしないから部屋がぐちゃぐちゃなのだ。だからかたづけよう」という。
するとAさんは、
「ハイッ、了解!」
と、部屋をかたづけるだろうか。

なかなか片付けないから、
なだめすかせる。
しかし片付けない。
脅す。
ビビって、片付ける。
しかしそのうちまたぐちゃぐちゃになる。

さて、問題は解決されただろうか。

わしらは脅して問題を解決しようとする。
「そんなふうにだらしないと、社会人になった時、将来ひどいめにあうわよ」
「部屋がぐちゃぐちゃだと、心もぐちゃぐちゃで、人間関係もうまくいかないわよ」
「ケッコンできないわよ」
あらん限りの「脅し」でその人をしばる。

そしてAさんも
「ヤバい。このままだと、ケッコンできなくなる!」
と自分を脅す。
そして「私はだらしない人間だ。これを直さないと幸せになれない」とおもう。
キホンまじめなAさんは、言われた問題点をいつも心で言い続けることになる。
あたしはだらしない人間だから、なおさないと、上司におこられる。
あたしはだらしない人間だから、なおさないと、ケッコンできない。
あたしはだらしない人間だから、なおさないと、。。。。。できない。
。。と。

ほとんど呪文のよーに、言葉にならない言葉で自分に言いつづけるのだ。
これは、「あたしは年いったから。。。」や、「ああ、なんでおれってだめなんだ」や、「ああ、花粉症にさえならなけりゃ。。。」などもおなじことだ。年がいくというものを強化し、おれってだめなんだを強化し、花粉症を強化する。

自分に自分でレッテルをはりつづけるのだ。

言葉は、自分を作り上げる。
言い続けることで、それが保持されつづけ、より強調されていく。
言葉も同じようにエネルギーをもっているので、いった通りに物質化していくのだ。

この物質界の法則はこうだ。
考えたものがカタチになる。「カタチを作る」といったほうがいいか。
それは私たちが2元論でかんがえるような、「いい」も「悪い」もない。
ただ四六時中呪文のよーに考えていることが、目の前に現れて来るだけのことなのだ。

わしらは「問題」をみつけると、それを取り除くのが解決法だと信じている。
だけど、「問題」を心で言い続けていると、その「問題」は、ずっとそこに留まりつづけることになる。

Aさんは、心の中でずっと自分がだらしない人間だと言い続け、それを強化しつづける。
相変わらずのぐちゃぐちゃの部屋をみつめて、
「ああ、やっぱりあたしはだらしない女なのよ。このままじゃケッコンできない!」
となげく。

これは「私はだらしない人間」とゆー仮説を立てて、それを目の前に物質化し、それを見て、「やっぱりだらしないんだ!」と、立証しているだけなのだ。

つづく


2 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

悪いとこ探し、止めて、いいとこ探しすればいいだけなんだけどね・・・。
まぁ、性分だから、上手いこと行かんわねえ・・お互い様・・(笑)

つくし さんのコメント...

そーなのよ。
いいとこ探そーとすると、じぇんじぇん見つからなかったりして、
「ええええ〜〜っ」
って、一人でアセってみたりする(笑)。