2011年11月27日日曜日

現代型うつ病?

「現代型うつ病」というものがあるらしい。

上司にちょっと注意をされただけで、会社に出て来られなくなり、病院でもうつ病と診断され、休職する。家でふさいでいるかと思いきや、仲間とカラオケいったり、旅行にいったりと活動的だそうだ。従来のうつと違うので、薬の処方箋もないのだそうだ。
精神科医に言わせると「彼らはうまくいかないのをすべて他人のせいにしたり外のせいにする」のだそうだ。

これは、わざわざ「現代型うつ」というお名前を付けていただかなくても、上司にいちゃもんつけられたら、誰だってバックレたいし、憂さ晴らしにカラオケにも行っちゃうわい。ようするにニンゲン誰しもそうやりたいことを正直にやっているのだとおもう。
これは「病気」なんかな?それに「病気」ってつける方が病気な気がするが。。

そんな彼らの特徴的なのは「すべて他人のせいにすること」らしい。ほんまかな。ほんとに全部人のせいって思っているんかな。やまんばは違うと思う。

きっと心の中では「やばい。オレ、マジイケテナイし」と思っているはず。もしそれが本人の意識にも登らないとすれば、その人の心は相当怖がっている。

わしらは小さいときから、ああしろ、こうしろといわれてきた。一所懸命になれ、必死になれ、人生を駆け上がれ、成功しろ、ぼーっとするな、何か動いていろ、と。
これ、すんごい洗脳なのだ。骨の髄までしみこんでいるのだ。わしらは常になにかしてないといけない、行動していないといけない、うまくやっていなくてはいけない、上手に人生を渡っていかないといけない、と本当に心底思ってしまっている。
ところが社長さんの椅子や部長さんの椅子は、そう多くない。みんなが座るわけにはいかない。すると脱落者の方が多くなる。なのに戦え、負けるな、それいけ、やれいけ、とうしろからつっつかれるのだ。

それが骨の髄までしみ込んでいると、ほとんど自動的に何かしていないといけないと脳みそは思うのだ。そしてうまくやれない自分を責める。あたりまえだ。うまくやれないといけないと思い込まされているからだ。だから上司に注意されるとうまくやれない自分を意識させられる。うまくやれなきゃいけないのにできない自分。。。
あせるわな。
空回りするわな。
ますますイケテナイ自分を意識するわな。
その自分を見るのはつらいわな。
なんとか逃げたいわな。
会社でられなくなるわな。
ほな憂さ晴らしと称して、自分を見ないでいられることをするわな。
ほりゃカラオケいくしかないやん。
これ、人間の心理としてふつーに作動してしまうことだ。

それを「病気」と名付けてしまうと、「ほら、お薬」となる。そうだろうか。何でも『病気=薬で治す』という法則を作ってしまっているが、これがかえって、「お薬、お薬」って薬に依存させることになって、結局せっかくの自分の心を見るチャンスも失ってしまう。

そもそも、なんで必死にならんといかんのか。(『必死』って必ず死ぬって書く)うまくやれないといけないとおもうのか。『戦略的ナントカ』なんていう言葉がふつうに言われている。なんで戦って、人を蹴落とさにゃいかんのか。それって人の道に外れると思うが。
「人として人にやさしくあれ」という大義名分と、「人を蹴落としてのし上がれ」という大義名分が、つまり正反対の価値観が私らの中に埋め込まれてしまって、完全にせめぎあっている。これ、自分の中で葛藤を起こさない方がおかしい。

自分を責めていることに気づいて欲しい。
今の価値観は葛藤を生む。そして矛盾をはらんでいることを「人生なんてそんなもんだ」とひとくくりにしないでくれ。それが故に自分を責めていることを当たり前のように思わないでおくれ。
その責めが自分を見させないようにしているのだ。自分自身を真正面から見ることを拒絶している原因なのだ。そしてそれは小さいときから植え付けられて来た「価値観」からきていて、それはあなたに針のように刺さって「針が入っているのが人生」と思わされているからなのだ。

2 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

そんよ。みんな逃げたいのよ・私もできるものなら逃げたいもん。できたら人のせいにしたいもん。できたら、のほほん生きたいもん!!
でもそれ言っちゃったら、おしまいだしね。
って、按配が難しいよね。
明日締め切り。って仕事をできない!って言うのが自分の気持ちに正直なのか、我慢が足りないのか・・・判断するのが一体誰なのか?って話?

つくし さんのコメント...

そーよ。み〜んな逃げたいのよ。だからノンベするし。(昨日もご馳走さまでした!)
だから「現代型うつ病」って言われる筋合いはないのだ。