このイラストはCOOPけんぽの表紙で使われました。
ーかってにつくりばなしー
ショジョジー寺の和尚さんは、ある月夜の晩に、にぎやかしい音で目を覚ます。庭を覗くと100匹のタヌキたちがお腹を叩いたり、ススキのほで笛を吹いたりして楽しんでいた。和尚さんは「コラーっ!うるさいぞ!」と怒鳴ったら、なおも大きな音でさわぎまくる。和尚さんはカチンと来て、木魚を叩いて怒りまくった。するとそれに合わせて、タヌキが踊りだす。和尚さんが怒るとそれに合いの手を入れて、大騒ぎ。いつのまにか、和尚さんはその音楽隊の仲間にされていた。そのうちなんだかわけが分からないままに庭にでて、裸足で庭を木魚を叩きながら行進する。やがて和尚さんを先頭に100匹タヌキたちは寺をぬけ、大音響ではやしながら村中をまわった。明けの明星がきらりと光り輝いたとき、和尚さんは、ふとわれにかえった。気がつくと、村はずれのお堂の前に木魚を持ったまま一人で立っていた。
「やれやれ、またタヌキにやられたわい」和尚さんは頭をかきかき、お寺に戻りましたとさ。
かってにつくりばなし、おしまい。
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