2023年3月16日木曜日

半私半ぬらりひょん


 

『私は自分の家にいる。ここでは恐れは異邦人である。』


コースのレッスン160の言葉だ。


これを聞くと妖怪の大将「ぬらりひょん」を思い出す。

人の家に勝手に入り込み、そこの主のような顔をしてお茶を所望するやつ。


つまり私は自分の家に、ぬらりひょんを招いたのだ。

そして彼の好き勝手にさせて、なんだか居心地が悪い状態。

挙げ句の果てに

「ここは私の居場所じゃなくね?」という気分になって、

自分の家から出て、ここじゃないどこか、、と、放浪の旅に出る。。。。


おいおいおい!ここは私のうちだろう!



ぬらりひょんとは恐れの大将。


私は自分の家(心)に、恐れを招いた。


すると全ては恐れで考えるようになる。

こうなってはいけない、ああするべき。

行動の動機が全て恐れからくるようになる。

家の中に置いてあるものまで恐れの対象になる。

あれは置いておくと危険だ。どこかに捨ててしまおう。

これっぽっちしかない。もっと増やさなければ。



本当の私は今もここにいて、くつろいでいるはずなのが、

私の一部が、ぬらりひょんを呼び込んだ。

そして自分自身ではない何かになったので、

私は私が誰なのかわからなくなった。


半神半獣じゃないけれど、

半私半ぬらりひょんになったのだ。(意味不明)


恐れがいつも私に付きまとい、何を考えるのも恐れで考えていた。

自分の家を明け渡して、放浪を続けていたが、

自分自身にとって異邦人となってしまった私は、

どこを探しても自分の家は見つけられなかった。

その理由は、背中にぬらりひょんを背負っているから。

そして自分の家とは、どこにいても全部自分の家。

うろうろしていたところはずっと同じ場所だった。


恐れがない時、私はこの自分の家でくつろいでいる。

ぬらりひょんが、ぬっと現れたとたん、ここが家じゃなくなる。

安心できない場所になる。どっからか攻撃されているような気分になる。

完全にあいつのせいだ。




あれから60年。


そのぬらりひょんに「ここから出て行け」と所望する。


お前に茶など、もうくれてやらんわ!



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