今朝ダンナの前を通り抜ける時、ダンナの口がとんがっているのに気がついた。
あの口の時は、彼の心の中にお茶目な気持ちがある時だ。
この頃彼は、謎の体の症状に心をわずらわされている。
1日のうち、頭の中はほぼそのことに没頭している。
だからいま彼の心はとても泣きべそをかいている。
私たちは、幸せは何かをやったり、何かを得たりして幸せになるもんだと思っている。
だからこそ、常に何かを外に探している。
あれを食べたら、あそこに行ったら、あれを克服したら、私は幸せになるんだって。
だから彼の目下の目的はそれを治すこと!
それに集中しまくっていた。
だけど行かんせん、そう簡単には治ってくれない。
少しでも治る兆しが見えればいいが、うんともすんとも動かない。
今日も今日とて、一人ジトーッとあらぬ方向を見つめていた。
そんな矢先、そのトンガリ口を発見した。
彼は今お茶目な気分になってる。
そんなときは、子供っぽい楽しい気分になっているぞ。
でも彼はそのことに気がついていない。
彼は今喜びの中にいるにも関わらず、それに気がついていなかった。
そうなのだ。
幸せはいつも私たちの中にある。
それなのに幸せを外に求めている。
何かを治したら、何かを得たら、、、。
そうやって、外に聞こえる大きな声を聞いて、意識を外に外に向けて探している。
私たちは幸せベタなのだ。
いつもここにある幸せを見つけることができない。
口をとんがらして、お茶目なことを考えて子供のように喜んでいる自分に気がつかないのだ。
そんな話を彼に振ってみた。
黙って二階に上がっていった彼が、しばらくたって下に降りてきた。
顔が完全にお茶目モードになっている。
「ダーリンちゃん!(私のこと)今日もうんこが出た!幸せだ!
なんだなんだ。いっぱい幸せってあるじゃないか!
嫌なことって、ほんのちょっとだけだ。
それなのにそこにばっかり集中して、オレは不幸になっていた。
ここは幸せだらけじゃないか!」
そういって意気揚々と仕事に出かけて行った。
絵:「森の気配」
0 件のコメント:
コメントを投稿