2011年1月12日水曜日
カサブランカダンディ
タクシーのラジオから懐かしい曲が流れた。カサブランカダンディ。
「ききわけのない 女のほほを
ひとつふたつ はりたおして
背中を向けて 煙草をすえば
それで何もいうことはない〜」
すげー。
今の時代、こんな歌詞歌っちゃったら、抗議殺到だな。
「ボギーボギー
あんたの時代はよかった
男がピカピカのキザでいられたー」
思いっきり肯定してるし。
それに比べて、今の歌詞は、
「君をまもるから〜」
ってのが多い。
えらい違いじゃ。
でもさ、昔は今DVと言われる行為が多かったかもしれないが、カサブランカダンディ歌っても文句はいわれなかった。どっちかっちゅーと、きゃ〜、かっこいい、ジュリーーーーっ!って、叫んでた方だ。
じっさい、男はそこまで女をはり倒していたのだろうか。むしろ、そうできたらいいなあ〜というあこがれがこの歌を生んだのではないだろうか。
男は「こっ、この、聞き分けのない女め。一発はりたおしてえなあ〜」
でもホントは怖くてできない。そこで
「お、男は女を守るもんだ。そうやすやすと手はだしちゃあいけねえ」と、言い訳しながら、結局何もしない。だからそんな歌が聞こえると、「いいなあ〜」と思っていたのかもしれない。
しかし今の時代は全く反対の「君を守るから〜」と歌う。
聴いてると、なんだか口ばっかりでたよんない(気がするのは私だけだろうか?)。
だからこれもまた、あこがれで「君を守れたらいーなー」という希望的な歌詞なんじゃなかろうか。
男も「君を守りたい」し、女も「守って欲しい」からみんなで歌う。
穿った見方をすると、ほんとは昔よりも殴っているのかもしれない。だからカサブランカダンディなんて口が裂けても歌えないのではないか。あれははりたおしていないから歌える歌なのかもしれない。
だとすると、全然守れないから歌ってしまうんじゃないのか?守りたいのに、守れないから歌っちゃう。
ひょっとしたら、はりたおしながら「君を守りたい」と歌っていたりして。。。それが君を守る行為なのだと言い訳しながら。。。。
今の時代は心が肥大化している。矛盾と混乱の中で膨張した心。それをおさめるすべも方向も見失っている。だからある人は破壊に答えを見出そうとするのかもしれない。
絵「なぜ取り調べにはカツ丼が出るのか」表紙イラスト これおもろいです!
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2 件のコメント:
いやいや、それはジュリーだからでしょう?普通の人がそれやっちゃったら、だめっしょ?
というか、ボギーの時代は。って歌ってるし・・・。ざっと60-70年前・・。
ああ、ジュリーにペシッてやられてみたいわ〜ん。
そっか。あの映画の時代ね。
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