2022年9月9日金曜日

恐怖のズンドコキャラ


 

恐れさせといて、恐れるな!という声。


これが自我の声。


私たちをいつも恐怖のズンドコに陥れてやまない恐怖のキャラ。


恐ろと言いながら恐れるな!というのは、

実は恐れを隠蔽して、なかったことにすることで、

私たちが心の中に入っていかないようにするためだ。


見られたら困るのは自我の方。

正体がバレるから。

(実は存在していないのが)

だからいつも見ないように見ないようにさせる。



背中に何かふわっと触るものがある。


お化けを思い出して、ゾワっとする。

(お化けを思い出させる)

振り向いたら、ヤバイと思う。

(ヤバイものがあると脅す)


そして私たちに振り返らせないようにさせる。

だって振り返ったら、ただの柳の木だってバレるから。

(何も怖いものがないと知る)



これが自我がずっとやっていること。

見せない。見ないように仕向ける。

ずっと恐怖のズンドコにいさせる(笑)。


恐怖のズンドコにいるのが疲れてきたら、

心の旅に出るのだ。

(どっかにあったな~~こーゆー歌)


振り返って、柳の木を確認したら、

そこから心の中に入っていこう。



心というのは、コースでは原文でmindという。


日本人の私たちにとって、

心ってどこか胸の奥で感じるものというロマンティックなイメージがあるが、

コースのこれは、もっと論理的な「考え」と言っていいだろう。


つまり心の中を旅するというのは、

自分の中にある「考え」を見ていくという意味なのだ。


自分の中にどんな考えがあるのか、

どんな信念があるのか、

どんな概念があるのか、

どんな解釈があるのか、

どんな判断があるのかを見る作業なのだ。

全然ロマンティックじゃない(笑)!



その「考え」で、私たちは大いに振り回されている。

実はその考えのほとんどが、自我が教えてくれた考えだからなのだ。


自分がどんな信念を持っているかを知るに一番いい方法がある。

反応を見る、だ。


自分がドキッとしたり、ゾワっとしたり、カッとしたり、ゲっと思ったり。。。


その反応に気がつくこと。

その反応の奥に、必ず判断がある。

これはいいこと、悪いこと。

その判断をするには、定義がある。

それが信念。


自分が持っていて、当たり前だと思っている信念。

それがあるから苦しむ。


そのことに気がついていく。


心の旅のはじまりだ~。





絵:「小佐野賢治」/モンスター列伝より








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