2010年9月2日木曜日
玄米の炊き方
私が玄米を本格的に食べ始めたのは、ニューヨークで近所に住む日本人の絵描きさんから教えてもらったことからだった。それまで玄米と言えば、圧力釜でぷしゅぷしゅ言わせながら炊き上げる、ちょっとメンドーなやり方しか知らなかった。しかも玄米と言えば、かんでかんでかみまくって食べないと消化に悪いというふれこみも、身体にいいとは知りながら何となく敬遠させていた。
しかしニューヨークの乾燥した空気の悪い、しかもジャンクなフードにかこまれた食生活は、わしら夫婦の身体をじょじょに蝕んでいた。そんな矢先にお気軽にできる玄米の炊き方を教わったのだ。
なんのことはない。炊飯器で炊くのだ。こつは水の量の調節だけなのだ。炊飯器によってくせがあるので、それはやりながら調節してもらう事になる。でもだいたい普通の白米の水の量の1、5倍〜1、7倍くらいだろうか。そこらあたりまで水を張ってフツーに炊く。2時間ぐらいそのまま水に浸しておくと、なおいいかもしれん。私はそうやって7年間アメリカの玄米を食べ続けた。
今は日本に戻って玄米も炊ける炊飯器にたよっているが、それでもお釜にある水の量よりも多めに入れる。2合炊くのに、水の量の目盛の8ミリから1センチ上まで入れるのだ。最近は古代米といわれる黒米を大さじ一杯入れる。炊くとお赤飯より少し濃い色の紫飯ができる。これが玄米をより柔らかくしてくれるようだ。もちもちとした触感がとっても味わい深いし、やわらかい。この紫色は肝臓に非常によろしいようだ。目にもいい。こんだけコンピューターにかじりついているけど目が痛くならないのはこれのおかげかもしれない。もっとも老眼までは治してくれぬが。。。
その玄米を白米食べるのと同じように食べる。玄米はよくかんで。。。というのをスッカリコン忘れている。しかし最近読んだ本に、かめばかむほど胃腸が弱くなるという説もあった(笑)。口でかみすぎて小さくなるので、胃が働かなくなるという。だからあまりかまずに飲み込んだ方が胃ががんばるから強くなる!とも。
モノはいいようだ。好きなように解釈してくれ。わしゃ、わしのやり方で食べる。
玄米食べると野菜中心の食事、肉は御法度、魚は時に食べても良い。。。てのが鉄則らしい。しかしあのきついニューヨーク生活の中で、好きなもん食えんかったら死んでしまう!ってなことで、鉄則無視してがんがん食べた。で、イノチに別状はない今に至る。あのとき玄米がなかったら、あそこで元気ではいられなかった。玄米さまさまなのだ。
あのかむほどに味わいが広がる玄米独特の味わいに、スッカリコンほれてしまったやまんばであった。
絵:アジアを旅行するガイドブック表紙/中国
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2 件のコメント:
江戸時代、脚気は江戸病って呼ばれてたって、記憶してます。で、脚気になると一時、江戸払いになって、田舎でしばらく暮らすと脚気が直って、帰ってこれたそうです。明治時代の海軍(ん?陸軍か?)で、軍隊活動中に脚気になりやすく、軍医が玄米を食わそうとすると、「貴様!皇軍に玄米食わすことは何事か!!」って一括して、終始白米を食って直らなかったようです。
ビバ!玄米!!
ビバ!ビバかい!
なんかなつかしーひびきだねえ。
たしかにねえ、ウチのカーチャんでさえも、
「玄米〜?え〜?やだあー」
っていってたもん。なんしかお姫様なもんで。
「わらわに玄米なんてもってのほか!死んでもイヤじゃ!」か?
結局、田舎もんが一番ケンコーっちゅうことですかいの。
ビバ!田舎もん!!
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