心の解放を得るためにメソッドを使う。
最初のうちはその効果を感じるが、
そのうち徐々に効果が消えていくことを感じたことはないだろうか。
だんだん決まり文句のように使い始め、
そこに心は入らなくなり、呪文のようになっていく。
同じような問題が繰り返し起こっていると気がついた時、
そのメソッドを心の安定のために使うだけになっていないか?
同じ問題が繰り返されているというのは、
そこから次のステップに踏み込むきっかけをくれているのかもしれない。
メソッドは変化する。
その人の心の状況に応じて。
コースのワークブックの中の日々の文言の種類があれほど多いのは、
一つの文言で統一するには意味がないことを教えてくれている。
「赦し」という言葉の中に、膨大な意味内容が入っている。
心の奥深くに入っていけばいくほど、
その単なる三つの音が、あらゆる意味を含んでいることを教えられる。
言葉はあまりにも記号だ。
「世界は愛でできている」
という言葉と
「世界は愛でできている」
という言葉は、
それを発する人の心によって、全く意味が違う。
「この世は幻想だ」
という人がいる。
「この世は幻想だ」
という人もいる。
その意味を本当に理解している人と、
していないで言う人。
側で聞くと同じ音である。
言葉は、簡単に口にできるという恐ろしい道具である。
言葉だけ聞き、それを真似すると、知った気になれる。
だが心の中は正直だ。
小さな違和感で、それを発する自分に抵抗を感じる。
「世界は愛でできている」
「この世は幻想だ」
そうらしいよ。
でも本当だろうか。
いや、正直言ってそれを鵜呑みにしちゃいかんだろう。。。等々。
だからこそ、考える。
自分から、その淵に向かう。
今、私に何が起こっている?
これはどういうことなんだろう?
誰かに教えてもらったメソッドを捨てて、
自分の心に入っていく。
それはあなたにしかわからない、
その時その時で変化するメソッドだ。
言葉で知った知識を持って、
心の海に沈んでいく。
聖霊という酸素ボンベを連れて。
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