「怖い。。これをどうにかしなければ、、、」
恐れの中にいるとき、私の意識は前のめりになっています。
頭の中は、それを逃れる方法、解決する方法を次々考え出します。
はたまた、まだそんなところにいるのかと、怖がっている自分に腹が立ち、その怖さを退けようとします。
だいたいそんな感じで心の中は動いています。
この一連の動き全部が自我の動きです。
自我はこの世界には恐ろしいものがあり、それを自分で解決しなければいけない。誰もやってくれないのだからと言い聞かせてきます。そこで私は一人の戦士になります。
その前のめりになっていること自体が、戦士として自分で一人で戦わなければ(解決せねば)と思っている心の状態でした。
この世界が実在し、自分一人で戦わねばならない場所だと。
それはまさに自我で解釈し、自我で解決しようとする試みでした。
汚れた鏡を、汚れた雑巾で拭いて綺麗にしようとするあてのない戦いでした。
自我と共に前のめりになっている自分に気づきます。
一瞬止まり、自我である私は後ろに退きます。
そして私の本質に委ねます。
その時私は鎧を脱いでいました。
恐怖で緊張していた体は、あるいは鎧をつけた戦闘態勢の状態ともいえるでしょう。
委ねた心と体はとても軽くなります。
私はすぐ前を歩く、見えない神が歌う、聞こえない歌と共に、歩いていきます。
絵:「猫じゃらし」
絵:「猫じゃらし」
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