近所の八百屋さんで、ダイコンを買おうかどーしよーか迷った。
買わずにウチに帰る途中、道ばたにダイコンが落ちていた。
動揺するやまんば。
「こっ、、、これは、わたしに拾え、とゆーことか?」
持ち上げてみると、確かにダイコンだ。
誰がこんな所に落としていったのだ?
それとも天の計らいで、
「つくしよ。。。これはお前のダイコンか?」
と、天女が道の下からあらわれて、わたしを試しているのか?
「いえいえ。天女さま。それはわたしのダイコンではございません」
「では、これか?」
といって、銀色のダイコンを差し出して来る。
「いえいえ、メッソーもございません。そのようなダイコンではございませぬ」
「では、これか?」
といって、金色のダイコンを差し出す。
おもわず、
「はい。私のダイコンはまさにそれでございます。。。」
というやいなや、
天女さまはいきなり巨大な大魔王に変身し、
「お前は、ダイコンなど買ってないであろう~~~~っ!」
と、やまんばの上に馬乗りになり、息が出来なくなり、気を失いかける。。。
と、一瞬の妄想が。。。。
やまんばは、首を振りふり、
「いやいや。だれかが落としていったのであろう。そのうち取りにもどるはずだ。。」
そー言って、あと髪オモイックソ引かれながら、その場を立ち去る。
後日、ダイコンを買って、その道を通った。
ダイコンは跡形もなく消えていた。
ダイコンがあった場所には、こぎたない軍手が一個落ちていた。
「はて?ひょっとしたら、この軍手がダイコンに見えたのか。。?」
軍手がダイコン?
7月の、ある夏の暑い日のできごと。
やまんばはタヌキにでもバカされたのであろうか。
ちゃんちゃん
0 件のコメント:
コメントを投稿