近所に3才のボクがいる。やまんばはその子がお気に入り。
先日ちょっとした用事でその子のお宅にうかがった。
先日ちょっとした用事でその子のお宅にうかがった。
一緒に遊びながら、前から気になってたことを聞いてみた。
「ねえ、生まれた時のこと覚えてる?」
「うん」とボク。
こんなこと聞いては失礼かな?とおもい、おかあさんの方をむいて、
「聞いてもいいですか?」ときいた。
お母さんはうなずいた。
すると彼に聞いたわけでもないのに、
ボクが、
「うん。いいよ」と、答えた。
その時、彼の顔が真剣になっているのをみた。
なるほど。これはお母さんに聞いていいかと聞くというよりは、その本人にお伺いを立てなければいけないことだったのだ。生まれて来ることの話は神聖なことであって、冗談半分に聞いてはいけないことだったのだと知った。
それから彼は隣の部屋に行き、私たちがいるリビングとのあいだのふすまを閉めはじめた。そして顔幅ぐらいに閉めた時、「ばいばい」といい、ふすまをぱたんと閉めた。
やまんばとお母さんは顔を見合わせ、きょとんとした。
彼はあちらの世界に行ったのだ。なにをしているのだろう。向こうの部屋で声がしたようにもおもえた。
それからしばらく立って、彼は隣の部屋からベランダにでたらしく、リビングのベランダに面したアルミサッシをあけて、大きな声で
「ばあ~~~っ!」といった。
お母さんとやまんばはおもわず笑った。
「なるほど!そうやって君は生まれてきたんだね!」
「うん!」
彼はそこからリビングに入らず、またもとのコースをたどって、隣の部屋のふすまを開けて帰って来た。
やまんばが「おかえり~」というと、
「おとうちゃんじゃないよお」といった。
「おかえり~」は、お父ちゃんにいう言葉なのだろう。だからボクは「おとうちゃん」じゃないのだ。なかなか厳密だ。
「おかえり~」は、お父ちゃんにいう言葉なのだろう。だからボクは「おとうちゃん」じゃないのだ。なかなか厳密だ。
そして「○○ちゃんといっしょにきたんだよ」という。妹のことだ。
これにはちょっとびっくりした。つまり二人で申し合わせてここに来たと言っている。自分が生まれて来たと言う、自分だけの話ではなく、もっと立体的に関係性を持った話をしてくれているのだ。
この一緒に来たと言う言葉に私たちは矛盾を感じる。「いっしょにきた」とはどういうことだ?妹は2歳違いではないか。
だがこの3次元の世界では時間が存在するけれど、あっちでは時間というものがないので、「いっしょ」でも「2年後」でも同じことなのだ。
それから彼は何か吹っ切れたように、わけの分らないことをし始めた。
フランス語のような調子の歌を大声で歌って、曲芸師のようなうごきをしたり、かとおもうと、いきなり「せん吉さん。。。。」といいながら、女性のようなシナを作ってやまんばの膝にしがみつくではないか。
あっちの世界を思い出したことで、彼の過去世が断片的に出たのだろうか?
せん吉さんとはだれやねん?
この世は見えないことであふれている。見えているのはほんの小さなかけらの世界だ。そのかけらの世界にずっとフォーカスし続けているのがだんだん窮屈になってきた。子供たちは知っている。大人が小さなものにフォーカスしていることも、自分たちはホントはもっと大きな世界に住んでいることも。
子供は決して未熟な生き物ではない。カラダは幼いかもしれないが、心や意識は完全に成熟している。
真剣に話せば真剣に答えてくれる。そして答えられないことは、ちゃんとはぐらかすのだ。
子供は全身全霊でこの世を生きている。
6 件のコメント:
NHKでこの話を見て驚いてました。スピリチュアルを科学で立証する話。前世を語る子供の話を調査すると、ドンズバリ。驚きました。
へええ〜、そんな話をNHKさんはするんかい!
時代も変わったねえ〜。
こんな番組でした。先月のNHKスペシャルです。
心霊現象、生まれ変わり、テレパシー・・・。時に世間を騒がす、いわゆる“超常現象”の正体は何なのか?いま、この命題に最新科学で挑もうという世界的な潮流が巻き起こっている。ムーブメントの背景には、近年の目覚ましい科学の進歩がある。技術の粋を極めた観測装置でデータを集積し、脳科学や物理学、統計学などの最新理論で解析すれば、カラクリを白日の下にさらすことができる。その過程は、まるで手品のトリックが明かされるような、スリルに満ちた知的発見の連続だ。
一方、「生まれ変わり」や「テレパシー」の中には、最先端の科学をもってしても、いまだメカニズムが解明できない謎も残る。科学者たちはその難題にも果敢に挑み、最先端の「量子論」を駆使するなどして、合理的な説明を目指している。先端を極める科学者たちは、「説明不能な超常現象」に新たな科学の発展を予感しているのだ。“超常現象”への挑戦を見つめ、科学の本質に迫る知的エンターテイメント。
お腹の中の記憶を語るお話は結構ありますね。
因みに双子語ってのもあるらしいですね。http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8C%E5%AD%90%E8%AA%9E
Totsuneさま
その先端科学は、量子の世界で足踏みをしている。見えない世界に突入したからだ。結局は眉唾的オカルチックな世界も、科学も、おなじところにたどりつくんじゃないかね。そのそも両者はもともと同じところから発生したのだ。昔の人はそれを直感で知っていたんだろうね。さて科学がどういう方向に向かうか楽しみだね。
まいうう〜ぱぱさんへ
そうそうあるある。最近生まれ変わりの話のドキュメンタリーまででてきたし。
その双子語っていうのは知らんかった。一種のテレパシーみたいなもんかもしれんね。双子は縁があって一緒に生まれてきたんだろうね。
コメントを投稿