2013年5月1日水曜日

うっとおしい苗親ごころ



毎年このころになると、やまんばはそわそわする。
夏野菜の苗定植の時期。

島村ファームに出かけていって、苗購入。さっそく畑に仕込む。きゅうり、ピーマン、唐辛子、ナス、白瓜。
今回トマトとズッキーニはうちの「衣装ケース育苗」で育てた苗だけでいってみる(ちょーこえ~)。

いつものことながら、買ってきた当初、濃い緑色の太くて短い、たのもしい苗は、うちのスパルタ畑(つまり肥料なし草だらけ畑)で、みるもむざんな結果となる。まともに育ったためしがない!(いばるな)なのに止められない。
去年、ウリハ虫におもいっきりやられた瓜系の苗は、不織布ではじめっからおおうことにする。

今年はなんだか寒い日と暑い日が交互に来る。
きのう仕込んだ「あたしの」ちっこいズッキーニの苗が気になる。

ああ、今夜は冷える。今日彼らを畑デビューさせるんじゃなかった。。今ごろ、畑で寒ーいおもいをしているんだわ。。。
それにトマトさんたち、だいじょーぶかしら。。去年と同じ畝にいれて連作してしまった。やっぱり連作しなきゃよかったかしら。。。(連作わざとやったくせに)
などと。えんえんと心がさわぐ。

これって、まるで親じゃねえか!
ああ、あの子今ごろどーしてるかしら。。大学を県外デビューせるんじゃなかった。
今ごろ部屋で寒ーいおもいをしているんだわ。。。
おかーさん、おかーさん。
子供はけっこうジューナンです。時には家を思い出して泣きますが、それでも新しい環境に適応しようとがんばります。
ほっといてやってください!

子も苗もじつはそだての親から自立している(ヒトと植物を一緒にするなって?)。
やまんばは「恐怖!やまんばのビーム光線」で何となく学んだのだ。
それに向ける意識の問題じゃないかって。

育てよお~、育てよお~、って念仏となえられてる子らは、ちっとも育たなくて、すっかり忘れられてるやつらは、のびのび育つ。
心配されている子らはちっとも親離れできなくて、「ん。この子はダイジョブ」って思われてる子はのびのび育つ。そんなかんじ?

だから下手に心配すればするほど、苗は自然に本来の力を発揮できなくて、「まかせて」おけば、本来の力をのびのびと発揮するんじゃないかと。
だって、彼らは一つの独立した生命なんだもの。自然の摂理に叶った方法で大きくなりたけりゃなるし、なりたくなけりゃならない。
ただそこにニンゲンの意識がどう関与するかにかかっているような気がする。

自然農の川口さんの言葉「困ったときはそのままにしておけ」は、自然の本来の力を知っている人の言葉なのだろう。


やまんばはさいきん、ちょっとづつ畑の自然へのかかわり方をおべんきょさせてもらっている。
ちょっと、かかわるのだ。

ちらっとみて、「うん。げんきだな」といって、その場を立ち去る。
ちらっとみて、「あ、草とらないとだめだな」とかんじるとさっと手をかける。

でろよ~でろよ~でない気かあ〜、あん?と「疑いの目」をかけない。心配しない。

およそ野菜という植物は、ニンゲンが手をかけた植物。少し手をかけることなんではないだろうか。元々そうやって生まれた種族だ。それはさっと手で触るだけでもいいのではないか。
双葉を間引く、草を取るという手作業はどうしても彼らに触れる。それが彼らを触発していくのかもしれない。
それは野草とは違う性質をしている。
だけど自然なんだよね。

なんかこれって、ペットと似ている気がしね?自然界がニンゲンとかかわると、別の性質をもつような。。。

なかなか深いなあ。

2 件のコメント:

島村 さんのコメント...

島村ファームに買いに来てたんですね。

一昨日、畑のすぐ近くまで行ったので、見に行きたかったです。
ナスとピーマンも不織布かビニールで覆ってあげるといいかも。

つくし さんのコメント...

島村さま、いらっしゃ〜い。

葉大根おいしかったです。ごちそうさまです。特に大根の部分が。

うちでちょっと大きくなったナスとピーマンも、昨日畑デビューさせました。ちょっとはやかったかなあ。。
今日は風も強いし、覆うことにします。ありがとうございます。
今度また見に来てください。