2012年8月14日火曜日
イノちゃん抗議する。。?
日曜の朝7時まえ、突然目の前の山から、大きな鼻息が聞こえた。
ぶひー、ふがふがふが、ぶぶー、ぶおーん、ふがふがふが、ぶぶぶーっ。。。
家の前はすぐ川。その小川の向こう側に、山にそって遊歩道がある。その遊歩道でイノシシが草木をなぎ倒しながら一人で怒っている。樹々に隠れて姿は見えないが、あの声からするとあきらかにウリボウではない。かなり大きなイノシシのようだ。
な、なんか知らんが怒っている。ウチの家の真ん前で。
ふつうこんな明るいうちにイノシシがふもとまででてくる事はない。しかもそこは、犬の散歩コース。今はまさに人が犬と歩く時間帯だ。やばい。でくわしちゃったら、どーするの!
すると案の定、西の方からセントバーナードを連れたおじさんがあるいてきた。でもおじさんは行く先を見据えたまま動かない。イノシシに気がついていた。そのまま行くか、引き返すか迷っていたようだ。だがほどなくしてゆっくりとおじさんは進行方向に歩き出した。山の上の方を見ながら。あのイノシシは山に帰っていったようだった。
日曜日は一日中、町内会のご神事やのんべや夏祭りに参加して忙しかったのでやまんばは畑に行けなかった。
次の日、畑に行く。入り口のドアが開いていた。
あ、やばい。。。
案の定、サツマイモ、ジャガイモ、トウモロコシ、ズッキーニが荒らされていた。イノちゃんだ。あーあ。
サツマイモなんてまだまだちっこいイモしかくっついてないはずなのに、食い荒らされ、トウモロコシもなんとか順調に育っていたものが半分食われていた。しかも部分食い。うちすてられた裏半分きれいに残っているトウモロコシを後ろ髪引かれながら捨てる。種にする?でもなんかやだなあ。。ズッキーニは根元をがぶり。
畑の後ろの墓石はほとんどなぎ倒されていた。
イノちゃんは、畑の正門から堂々と入ってきたようだ。入り口はいつも自転車に使われる番号を合わせるチェーンロックで繋がれていた。落ちているチェーンを調べると、カギのようなストッパーになっている金属のでこぼこが、きれいさっぱりとれていた。どんな力で押したんだ?恐るべしイノちゃんの力。
それにしてもあのチェーンを外した労力のわりには大した腹の足しにはならなかっただろうな。サツマイモはほどんどなっていないし、秋用に植えた種イモもほんの少ししかない。
それだけ山にエサがないってことなんだろうな。
今日は久しぶりに高尾に雨が降っている。少しは山も潤ってくれるだろうか。
あれ。ひょっとしたらあの日曜日の朝のイノちゃんは、やまんばに抗議していたのか?
ぶひー、こら、やまんば。お前んとこの畑、なんにも食うもんがないじゃないか!おれ様が力振り絞ってチェーン外してやっと入ったのに、なんじゃあのちっこいイモは!ちったあ、でっかく育てとけや!
って。。。?
絵:スマホケースデザイン「孫カッパ/九寸」
『孫カッパ』
カッパ目カッパ科小仏川属。第145代目カッパ族のぬしの孫、九寸、85歳。
小仏川を拠点に古くから住む種族。縄文時代に人間族が入ってきた頃にはすでに生息。
近年人間族のすぐ隣で住んでいるうちに、人間が持つ独特のアンニュイな気分をまねるようになる。
ぬしは、最近の彼のそんな様子をウレイている。
なんちゃってご利益:
カッパ族が持つ皮膚の柔軟さはあらゆる水を味方につける。
その九寸の姿を身近に持てば、水から身を守れるかも~。
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2 件のコメント:
ありゃ・・・そうですか・・・。
やはり自然の力はスゴイね・・・。
残念だけど、自然に負けたのは、しゃぁない・・。よね?
しゃあないしゃあない、山だもん。
前は、そーゆーの見て、かなり落ち込んじゃったけど、今はだいぶ気持ちがフラットになったよ。
ぱぱさんの食いぶちが、ちょっと減っただけ(笑)。
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