さて4、5番めの春がやってきた。(どっちか忘れた)
なんだか頭がごちゃごちゃになってきた(もとからだろ)。
喜び勇んで自然農やって、それからたんじゅん農法学んで、、、、。
春になって畑を眺めるに、ついにどーしていいかわからなくなった。
ハコベと、カラスノエンドウと、オオイヌノフグリと、ヒメオドリコ草。見事にはえそろった畝。この種の野草が生えて来るという事は、聞く所によると、酸性でもアルカリ性でもない、中和された、何でも良く育つ上質の土が出来上がっているという証拠だそうだ。(自然農や、自然栽培や、自然農法であって、有機農法でも化学農法でもないやりかたによると)
今までのやまんばだったら、
「わーい!ついにいい土が出来た!」と喜びかけまわるはずだ。
でも近所の畑(有機と化学と両刀使い)のわきにも、同じようにその草たちははえている。その理屈だと、、、こっちもいい土じゃねえかよお!
暮れも押し迫った寒い日々、裏の山に何度も通って、ずたぶくろに落ち葉をかき集めた。春にすき込むためだ。たんじゅん農法でいくと、畝の上に5センチも積もる程とってこなければいけないのだけれど、広い畑全部に落ち葉でおおいつくす程の量はないし、それをやり通す気力もなかった。だから畝間をちょっと埋める事ぐらいしか出来なかった。
春が来て、さてすき込もうかと思うけど、なんだか心が動かない。草も落ち葉もすき込むか、はたまた自然農のように、上の草だけ刈って、種をまくか。。。
どっちもやりたくなかった。
な、な、なんか、無性に耕したかった。
草も根っこもぜーんぶとっちまって、真っ黒い土を丸出しにさせ、グレンと下からさくってみたい衝動にかられた。
頭が、「そんな事はできないのだよ、ワトソン君。それじゃあ、まるで慣行農法だ。それこそ、肥料やうんちを入れなくちゃいけなくて、するとわんさかやってくる虫を手で取る作業に突入なのだ」と言って来る。
なのでやりたい衝動を抑えて、ムリヤリ草と落ち葉をすき込み、種をまき、はたまた自然農のやり方で種を蒔く。
しばらくたって、様子を見る。うんともすんとも芽が出ない。きっとまだ寒いからにちがいない。。。。
昨日、畑の南がわ、線路に面したどてにノビルを見つけてとっていた。それはちょっとやそっとでは引き抜けない程、かなり奥深くにあった。
おかしいなあ、去年はもうちょっと浅いところにはえていたはずなんだが。。よく考えると、一昨年の方がもっと楽にとれた。という事は年々深いところにノビルが出来ているという事か?ノビルは下にのびる?
それとも土が上にたまっているのか?
土?土なんかその上にかぶせた覚えはないぞ。ここは草しかないはずだが。。。
そうだった。ここを開拓したとき、この畑全体に広がっていた篠竹と木と葦のような巨大な草を刈り取ってはここに置いて土手のように高く積み上げておいた場所だ。その後フェンスを作って境をもうけたが、毎年ここに草が生える。夏はものすごい勢いで育ち、冬にはかれていく。それが4年も続いた今、あの土手はどこかに消えてしまい、真っ平らになった。しかも面積まで広くなっている。そんなはずはない。フェンスのすぐ外はすぐ線路にいたる崖のはずだった。。。
あの土はそれらが変化したものだ。それしか考えようがない。土は1センチできるまでに何百年も何千年もかかるんじゃなかったっけ?
それはふかふかでさらさらで、匂いをかぐとかすかにカビのいいにおいがした。土の上の方は、まだ分解されていない炭素類とのあいだに糸状菌がびっちりとあった。下にいく程、ホントの土になっていた。においは全くしなかった。
手のなかでさらさらとフワフワところころとやわらかい。なんだろうこれは。。。
夕方もういっぺんでかけていって、その土をとった。なんとも言えないいい感触。ショベルは地面の奥までどんどん入っていく。このやわらかさはなんだ?
これで苗を育ててみよう。こし器でこしてちいさな土だけ選別して家に持ち帰った。レタスを家で育苗していたので、それの一部をその土で育ててみようと思った。
迷い農法、どこへいく。
2 件のコメント:
ノビルは下にのびる・・・
いい!!
人間の想像超える自然は超イイ!!
な、なんじゃそりゃ。。。
コメントを投稿