2010年11月10日水曜日
テレビ菌がウツるんです
前から変だとは思っていたが、最近特に変だ。何の話?ニュースだ、ニュース!
報道とは、平等かつ公平に行われなくてはいけないとおもうのだ(わしだけか?)。なのに、最近のニュースキャスターは、北朝鮮並みの情感の入れかたをする。「あってはならないことです」とか「許すまじきことデス」とかいらん言葉を言う。昔のニュースキャスターはそんな情感なぞ入れなかったぞ。あくまでも人権を尊重した言い方をしていた。今はまるで容疑者は「チョー悪い奴」という前提で喋っている。ひょっとしたら、白かも知んないのに。
さらに変なのは、報道番組で、今のハヤリの特集をやったり、これからハヤルものを先取りしたコーナーもある。なんでや?ニュースだろ?
ほんでもって、必ず出てくるのが、食べ物。なんでやなんでや、なんでそんなもんやるんや?ニュース番組だろ?
まるでお昼のワイドショーネタがそのまま夜の番組になっている。ニュースキャスターは情感込めていうし、今ハヤリを先取りしろと言うし、お得なものをゲット!という。報道ってそんなもんだったんかいの。
今問題になっている尖閣諸島ビデオ流出問題も、誰が流したとか必死になって探しているが、もっと大事な事忘れてない?そもそもあのビデオ見た限り、どう見ても中国が突っ込んで来ているじゃないの。その確固たる証拠ビデオを、なぜに政府はかくしたの?さっさと公開してたらこんなに問題もこじれなかったかもしれないのに。そしてその流出されたビデオは、本当に全部なのだろうか。な〜んだか、なにもかもあやしーのに、その怪しさを突き止める事もしないで、だれがやった!?ということばっかり。それもなんだか、何かを隠すためにそっちにばっかりふっているよーな気がしちゃって、いろいろ疑っちゃうじゃないの。
秋葉の事件も、遺族が死刑にして欲しいなんて平気で言う。それをニュースで流すあたりが、わしゃ、ぞっとする。その根底に「悪はとことん悪!」という極端な思考が入り込んでいる。秋葉事件のお兄さんだって人権というものがある。どんな経路であそこまで追いつめられたか、彼なりの理由があるはずだ。お兄さんの家族が、苦しさのあまりに吐いてしまう言葉ならいい。でも他人がいえる言葉ではない気がする。そういう言葉はぐっと胸の奥にしまい込んで、あえていわないのが日本人の美学ではなかったのか。
そんな思いになるのも、最近の変なニュース番組が、極端に怒りをあおっているからそんなノリになっちゃうんじゃないの?え?
テレビ菌がウツるから、よいこのみんなはあまり見ないようにしましょう。
絵:「すごい駅」メディアファクトリー新書表紙
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4 件のコメント:
今や、ニュースもエンタテインメントですので。
蛇ニーズ事務所の不祥事もまともに報道できない。スポンサーの不祥事も勿論。反中のデモも勿論報道なし。飛行機に爆弾仕掛けた死刑囚を遊覧飛行させて、良かった良かったの報道姿勢。そのくせ、水に落ちた有名人(ホリエモンとかさ)は徹底的に叩く。
誰かから金貰ってる政治家と報道機関に良心はある訳ないのは知ってますけどね・・・。
ほんま、そうやね。エンタテインメントやね。元々そんなもんだったのかもしれんね。
だからテレビができたとき、「ニッポン人一億総白痴化」っていわれたのだな。
今はもっと汚染が進んで、洗脳マシーンになっちゃった。
「はっははは。ば~か!」
と、茶の間に座りながら言えるということが、テレビの存在意義の半分以上になってるってことでしょうね。ストレス発散もそうだけど、人の不幸は蜜の味に近い、お馬鹿を見てれば安心みたいな。
不安と緊張が抜けない人が多いってことで、テレビよりもそっちが問題の本質だよね。テレビはそれを餌にしてるだけ。
「あいつよりゃ、オレまだまし」と思わせてくれる。
上見て暮らすな、下見て暮らせか?(意味違うだろ)
どっちにしろ、いやらしーニンゲンの心理をうま〜い事ついて来るよね、テレビさんは。
テレビを消すと、とたんに濃厚な時間がやって来る。昔の人はその長〜い夜をどんなふうに過ごしていたんだろうね。わらじ編んだり、繕い物をしたり、豆を炒ったり、火をかこんで無言でいたり。
その静かな時間の中に、人生の膨らみがあったんじゃなかろうか、ねえ、はっちい隊長。
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