自分の中に秘密がある。
古代ギリシャのデルフォイの神殿に刻まれていることば「汝自身を知れ」は、そのことを伝えているように思う。
この世の苦しさは、じつは自分の中から生み出されている。
わしらは外の出来事に眼を奪われ、その外の現象を変えようと必死だ。だけどそんなものは何一つ変わらない。変わったとしても、すぐまた同じような現象がやって来る。いったいこれはなんだ?
その元になるのが、自分の心の中にあるものだからだ。
現象は、自分が信じているものがあらわれている。ただそれだけなのだ。
わしは自分の中を見続けるうち、
1:ひょっとしたら、、、と、うすうす感じていたものが、
2:えーー?やっぱり、そう、なのかな。。。
3:ゲ!マジでえ?
とゆーところにいる(どんなところや!)。
内面を見つめるといっても、とても漠然としているし、だいいち、一番やっかいなのが、自我。こいつはたくみに考えをあやつってくる。
「そんな考え、聞いたことないぞ」
「ほらほら、そんなことやってたら、みんなにきらわれるぞ」
「あかんあかん。それ、自分で自分の首しめるだけや」
「非常識にもほどがある」
自我がなんでここまで抵抗するかというと、それが仕事だから。正確に言うとそれが自分の仕事だと思っているから。
自我は、最初この肉体を守る道具としてつけられたオプションのようだ。肉体が崖から飛び出さないように、極端に酷使して、破壊しないように、そんなことのためにつけられたもののようだった。しかしいつのまにか、自我が主導権をにぎってしまった。道具が主導権をにぎったのだ。
わしらはその道具に向かって、「私の人生はどうしたらいい?」「この場合はどうするの?」と聞いているのだ。
それは、かなづちに向かって、自分の人生の答えを教えてもらおうとしているようなもんだ。
かなづちくんは、よろこんで教えてくれるだろう。
「ふんふん。それはね。こーしなさい。あーしなさい。」と。
しかしその内容はいつだって、どこかで聞いたことのある、ひじょーに常識的な言葉だ。
「あー、それね。それをすると、きっと痛い目にあうから、まず、自分を守って小さくして、ガードを固くして、それにのぞみなさい。ああ、それでもその途中で危ない目にあうから、石橋をたたいてたたいてたたいて、渡りなさい。でも、やっぱりそれも危ないから、やめときなさい。」
と、ゆーだろう。
そのかなづちくんの言葉は、説得力がある。そりゃそーだ。世間で言われていることそのものなのだもの。まちがってもオリジナルな考えではない。
ついでにゆーと、かなづちくんには、何も出来ない。ただ聞きかじったことをしゃべるだけである。しゃべる言葉をうのみにするわしらがいる。そしてその言葉に右往左往させられているだけなのだ。
ところが、わしらは、自分の中から出てきた言葉は、自分のものだと思って疑わない。ましてや、自分の中から出てきたものだもの、自分の味方であるはずだと。自分を助けるために、沸いて来る言葉は絶対的なのだ。
ほんとにそお?
わしら、その自分から出て来る言葉にこそ、ふるまわされてるんじゃない?
その言葉をまにうけて、不幸を感じたりしてるんじゃないの?
その言葉があるからこそ、苦しんでいるんじゃないの?
あったかい部屋で、コーヒーを飲んでくつろいでいても、未来の不安や、やっかいなあいつのことで頭がいっぱいになってイヤな気分になってない?
目の前にあるあったかで心地よいものを感じないで、頭の中だけで不幸を感じる。
かなづちくんは、そんなお仕事をやってくれているのだ。
実にありがたい存在だ。
いやみではない。
だって、それって、リアルドラマじゃん。
ジェットコースターに乗って、キャーとか、わーとかいっている、まさにそれを味わわさせてくれる、お楽しみな道具に変身してくれたのだ。
わしは先日びっくりしたんや。
え~~~~っ、これってほんとはおもしろがってんじゃん!って。
なんか話がドンドンヘチの方へずれていったなあ~。まあえいか。
結局、自作自演やっとるんやなて、実感したんよ。あほかいなーーーーーっ!って。
恐怖ってどんなん?
不安ってどんなかんじ?
嫉妬ってどんなの?
怒りってどんなふうに感じるもんなの?へえ~、からだにくるんや!
とかね。
リアルに感じる。
そしてネガティブなものほど、めっちゃ、リアルに感じるんや!
その時、自分が、ぎゅっと凝縮するのを感じる。カチカチに固まるのを感じる。そこにはっきりと、自分と他人と言う分裂が起こるのを感じる!
超物質の世界に入るのを感じる!
めっちゃリアルや~~~。
反対にポジティブは、ゆるくなる。
しあわせ~。は~、とけていく~。
ついでに他人も自分もいっしょくた~~~~。
ってならん?
どっちかとゆーと、漠然とする。リアル感がないw。
そうやねん。
ポジティブもネガティブもどっちもいいわるいじゃない。
その両方を味わいにここにいる。自作自演を楽しみにここにいる。
自分で自分に不安や恐怖を味わわさせてくれるかなづちくんに、感謝状をだす。
今まで楽しませてくれてありがとう!愛してるよ。
絵:「小石の遊び」素材/和紙、洋紙、その他
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