2015年6月10日水曜日

自由意志がないって、なんて気楽なんだ



起こることが起こっている。
最近やまんばはつくづくそーおもう。

わしらは「自分でなんかをやっている!」と思っているが、ほんとは勝手に起こることが起こっているだけなのを「わしが決めたんじゃ!」と言い張っているだけだ。

脳科学者のあいだでは、「人間には自由意志はない」というのがあたりまえなんだとさ。
これはなんでかっちゅーと、たとえば被験者が「右手を好きな時に上げてください」と言われたとする。
被験者は自分の好きな時に、ほいっと右手を上げる。本人は好きな時に上げたと思い込んでいるが、じじつは、本人が「よし、今右手を上げてやろう」とおもう0、5秒前に、脳が右手を上げる準備をし始めているのだ。
脳活動は自由意志に先行するんだとさ。これって自由意志じゃねーじゃん!(笑)


スピ系のあいだでも、自由意志がある。ほしいものは引き寄せられるのだという派と、自由意志などない。起こることが起こっているのだ派がある。

やまんばも自由意志はあって欲しいし、ほしいもんが引き寄せられたら、そりゃあいいに決まってる!っておもってたんだけど。
でもここにきて、やっぱ自由意志なんてないんじゃないか?っておもってきたんだ。


過去の出来事を振り返ってみると、あそこの仕事がほしい!ってどんなにがんばってもゲットできなかったのに、全然違うところから仕事がヒョイッと入ってくる。これ、引き寄せてない。

今のアメリカのレップと契約できたのも、今回はなかったことに、と電話を切られそーになった時に、ほいっとあるアートディレクターの名前を言ってから事が進んだのだ。
それを「私が引き寄せた」というのだろうか。じゃあなぜ、ほいっとその名前が浮かんだのか。これを自由意志というのだろうか。自由じゃないじゃん。浮かんでそれを言っただけだ。言う、言わないという選択があった?でも口は動いた。

いやそもそも他の選択はあったのか。他の可能性はあったのか。
他の選択をしたら、あーなってこーなって。。。これはたんなる妄想ではないか。

他の選択をした私がどこにいる?
見たんか?
二つ同時に体験したんか?

ただひとつの出来事しか体験していない。
起こっていることをただ体験しているだけだ。


わしらはいつもこれじゃないどれかを探す。
これがいつも気に入らない。
そしたらなんかやったら、これじゃないどれかになれるとおもってフントーする。努力する。けどその結果が、またこれになっている。そのこれが気に入らない。
そしてまたこれじゃない何かをさがしてフントーするのだ。

ずっとこれしか体験してないのに。目の前にあるものしか見てないのに。


だからやまんばはこの目の前にあるこれにくつろぐことにしたんだ。
そりゃ、やなことは起こるだろう。
だけどそれもまた起こっていること。それを体験するために生まれてきたんだ。
自由意志がないってなんて気楽なんだ。

自分がいけなかったからこうなったんだって思い続けてもただ苦しいだけだった。
それは苦しがりたい自我のよろこびでしかなかったようだ。

この本、おもしろかったよ。すごくシンプルで、深い。
自我に苦しめられて、そこからぬけようと長年もがいてきた人にはお勧めかもしれん。



2 件のコメント:

まいうぅーぱぱ さんのコメント...

私はパラレルワールド好きなんですよね。判断しようとするたびに、別な人生が増えてゆくって感じ・・・。
実際、あの時あともう少し早く歩いてたら、多分死んでいた・・・ってこともあるし、あと数センチ右側を歩いてたら自分の子ども踏み潰してた・・・とか、山ほど体験してる。
数センチ右側歩いてた俺って、今頃生きてないんじゃないかと思います・・・。
で、こちらはオマケ
って、このブログから見れるのかな?
https://www.facebook.com/vidivodo/videos/10152488731532483/?fref=nf

つくし さんのコメント...


私もパラレルワールドは好きだったんだ。
あんなこと、こんなことがあのときおこっていたら。。。そんなことをおもうと、ぞっとしたり、わくわくしたり。

でもそれはドキドキするためのお伽噺だったのではないか、とおもうようになってきたんだ。
目の前に起こっていることを直視しないための。

今この直接の体験しか、私たちは知らない。
つまんない?
ううん。ぜんぜんつまんなくない。

起こることが起こっていることをただ体験し続けることは、
奇跡的なことなんじゃないかと、なんとな〜くおもいだしてきたんだ。

だからこのユーチューブで彼女に起こったことは、
彼女にとって必然であっただろうし、
それをユーチューブで見る私たちにも、なにかを伝えているのかもしれない。

それはだれにもわからないけれど、
だけどたしかに、なにかとてつもないことがおこっているんだろう。
それはここで、パソコンのキーボードを叩いている、私の瞬間にも。