2011年5月2日月曜日
畑は自然が作っている
今、畑の中にはカラスノエンドウがひしめいている。去年はこんなにいなかった。毎年草の姿が変わっていく。おもしろいことに、フェンスの向こうには、カラスノエンドウは全く生えていない。ぴっちり線で引いたように、分かれているのだ。まるでカラスノエンドウが
「ああ、ここ、そろそろ畑にしておいてやるか」
と、やまんばがせっせと畑にしようとしているのを認めてくれたかのようだ。なぜなら、豆科の植物は野菜に必要なチッ素を、たらふく固定化してくれるからだ。
ふふふ。。畑にうんと栄養を入れてくれよ~。
二つの畝がなんだか黒い。
近寄ってみると、カラスノエンドウに、おびただしい量のアブラムシが。それが真っ黒に見えていた。その畝はあっという間に茶色に変わった。すべて枯れていたのだ。他の畝の上のカラスノエンドウにもアブラムシはついている。しかし緑色のままだ。
じつは、この2つの畝には、畑始めた頃に未完熟の生ゴミが入れられていた。臭気を放っていたが、その上にトマトの苗を入れると、トマトの苗は巨大化した。ちょうど同じ頃、別の畝に別のトマトを植えていたので、その差は歴然。ぶっとい幹にぶっとい葉がついた。異様な姿をしていた。そのうちすごい量の虫がついた。でっかいトマトもなった。
カラスノエンドウは、その下に入っている未完熟の生ゴミを自然に返すお仕事をしているんじゃないだろうか。
カラスノエンドウさんは、下から異物を吸い上げ、アブラムシさんに言う。
「あぶらむしさん、あぶらむしさん、私を食べておくれ」
「あいよ、がってんでい」
そのエキスをアブラムシさんに吸い上げてもらい、アブラムシさんも死に絶えていく。。その屍は畑に蓄積し、土となり、畑を潤す力となる。
今そこには、大量のつくしが生えている。つくしは一年分のカルシウムを補給すると言われて、昔はその時期によく食べられていたようだ。
つくしと言えば、スギナ。畑をやる人にとっては天敵中の天敵。「畑が酸性の証拠だ!」と、中和させるために石灰をまく。だがその石灰によって、地面は固くしまってしまう。そしてまた耕すという連鎖を繰り返す。
やまんばは、そんな畑を「カルシウム入れてくれてんだなあ~」と、ほっておく。
その2つの畝は、未完熟の生ゴミによって出来た猛毒の亜硝酸窒素を土から取り除き、そしてなおかつカルシウムを補給してくれている、と解釈するのだ。
植物はどうも、土から栄養を取ると言われているが、別な視点から見ると、彼ら自然にとって一番バランスのよい自然に返すために、自ら不自然なものを吸収しているのではないかと思われる。その不自然に大きくなった植物たちを虫が食べる。彼らのおなかの中で不自然なものは消化され、ふんになり、死骸となってこの大地に帰っていくのだ。
それをみた人間は、
「ワオ!大きい野菜が育った!」とおもい、
「ゲ!虫がついた!」と殺す。
という事を繰り返しているではないかと。
だから、有機肥料でも、化学肥料でも、大きく育った野菜には、かならず、虫さんというおまけがついてくる。だからそこに農薬や、身体にやさしい有機的な薬が使われる。
私はどっちもやらない。どっちにしたって、なんだか自然な感じがしない。そこにあるという事を、あるがままにしておくのが一番な気がする。自然の英知は私たちのおつむでは考えきれないものである事を、私は常に感じていたい。
人間は、目の前でおこっているの出来事を、いつも自分勝手な解釈でしかみていないように見える。福島県の原発問題もそうだ。こんな厄介なものをまだ維持しようとする。昨日もあるおじさんにあった。彼は原発に係わるお仕事をしていた。
「1000年に一度の地震が来たんですよ!もうこんなでっかいのは、1000年後にしか来ない」
だから本間にまた新たな原発を作るのだそうである。
1000年に一度の地震が来たから、もう来ないと考えるか、1000年に一度の地震が来たから、何かが変わろうとしているんじゃないか?と考えるかは、その人が立っている立場によるんだろうな。それは地面を揺らしている張本人の地球さんを無視した、人間よりの考えに過ぎない。
ここに来てこんな大きな問題が持ち上がっている。私は、その解決法は政府とかシステムとかを変える事によって世界が変わるとは思えない。これまででも何度も変えて来たのだ。だがその結果がこれなのだ。変える方向がどこかちがっているから、こんな結果になったのではないか。たぶん、そっちじゃないのだ。
絵:カットイラスト
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4 件のコメント:
なんか、地球がちょびっと寒気を感じてブルッと身震いした感じじゃないかと思います。
人間がシステムを変えるって言っても、犬にたかったダニが掴まってる毛を、乗り換えてるくらいの話ではないんでしょうか。
昨日は長々とお邪魔して、たいへん失礼いたしました。
人間なんて、地球にくっついたダニみたいなもんですね。ぶるっと身震いされて、ぎゃーぎゃーさわぐ。
んでもって、
「こっちの水はからいぞ〜、あっちの水はあまいぞ〜っ」て、地球犬の毛を渡り歩くんですな〜。
あれ?それはホタルだった。
さて、今年のホタルはどうかな?
今年のホタルは出ないような気がします・・。
単なる勘ですが・・。出たらうれしいけど。
えっ、でないの?
砂糖水播くか。
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