2025年5月11日日曜日

認められたい。誰に?

麦汁プッシュ〜っ!
器は左/友だちのと、手前/自分の作品

 

最近ブログが更新されない。


気づいたことはいっぱいあるんだけど、

あまりに微細なものなので言葉にする前に消えていってしまう。

もしくは、あまりにバカバカしい気づきなので、

それを書くと、何いってんだ?コイツ。みたいに誤解されるかも知れんと思うと、、、

いや「何いってんだコイツ」は今に始まったことじゃない(苦笑)。


まあ、よーするに、微細なこと、

もしくは誤解されそーなことなので、それを説明しようとすると、

えらく長くなってしまうわけだ。




言葉ってすんごく難しい。

一つの単語を話すと、その単語についてのイメージや解釈が人によって違うので、

それをどこまで同じところに寄せていくかが、

やり取りの中で行われるんだろうけど、

意見の食い違いに、相手は自分を否定されていると思い、

その考えが間違っていると言われていると思い、

自分を変えようとしているやつがいる!と、脅威を感じさせてしまう。

そして攻撃という防衛や、

「あなたはそう思うのね」という一見尊重のように見えるが、

実は自分を守るための防衛をしてきたりする。

そんなやり取りの中で、どうしてこうなるのか?と必死で考えた。



ある日、内田宇宙人にそのことについて聞いた。

「わかりあえるわけないじゃないですか。

それぞれ意見が違うのが当たり前ですよ。

歩み寄ろうったって無理ですよー」

彼の一見ネガティブに聞こえる言葉は、

底抜けに明るい顔で放たれた。

「つくしさんは認めてもらいたいんですよ」



考えてみると、私は必死で彼女を理解しようとしてきた。

彼女と意見が違うことをどうにかしてすり合わせをして一緒に喜びたいと思ってきた。

あの言葉は奇跡のコースのどれに当てはまるのか?

それをどう解釈すればいいのか?

彼女は自分の中でそれをどう繋げているのか?

せめてどこかの共通点が見つかれば、、、、

考えれば考えるほど混乱してきて、私の中から喜びは消えていった。


それは彼女に私を認めてもらいたいという思いからなのだった。

ということは私は彼女に認められていないと思っている。

でもそれは同時に私は彼女を認めていないということでもあった。

でも彼女を認めたいという思いが、

どうにかしてすり合わせを。。。と長年やり続けていたのだ。


認める認められる。。

これはキリのない作業だ。

分離した関係の中で認め合うことは難しい。




私は本当は誰に認められたいのだ?

神に。


ところが神は私のことをとっくのとんまに認めている。

大好きで愛おしい!って思いでいてくれている。

じゃあ、誰に?


。。。。。私だ。


がーん。


私が私に認められたがっているのだ。


彼女は私なのだ。

私が私に向かって、必死で理解しようとしている。

しかしその前提は、私は私と違うということ。

私と意見が違う私をどうにか説得し、認めてもらおうとしていた。


アホちゃう?

アホです。





そしてもうひとつ気がついた。

必死で理解しようとする私は優しくね?


意見が違えば、普通はほっとく。

関係ない人ねとスルーする。

でもそれができなかった私っていい人じゃん。


ここでやっと自分を褒められた。


今まではずっと自分を責めていた。

自分を責めるとは同時に人をも責める。

自分に罪を見ることと、人に罪を見ることは同時だ。

だから苦しくて何度も何度も考え続けていたんだ。


罪を見ることが苦しさを生むのは、

それを意識し始めてから、すぐに気がつくようになっていた。


いい人じゃん私。


やっと心がほぐれた。

正気に戻った。

自分に罪を見なくなった。


不思議だ。

ことは何も起こっていないのに、

心が変わった瞬間、軽くなる。




「いい人じゃん私」は、自分を認めた瞬間だった。


すると彼女を理解しようとする衝動は消えていた。


水平線上の戦いは消え、

垂直の流れが私を平安に連れていってくれた。



「わかりあえるわけないじゃないですか。

それぞれ意見が違うのが当たり前ですよ。

歩み寄ろうったって無理ですよー」


まさにそうだ。

これは不毛の戦いだった。

内田宇宙人の言葉の意味がここで理解され、消えていった。



この世界は言葉によって生み出された。


言葉という「違いを際立たせる道具」によって、

苦しみを作り出し、それを解決しようともがくことで、

さらなる言葉や形が形成され、世界は違いを維持したまま継続していく。


罪を見れば見るほど形が次々に作り出され、

重く苦しい世界に感じられ、


罪がないことに気づけば気づくほど、

形や言葉は雲散霧消して軽くなっていく。





やっぱり長くなっちまった。


でもこの気づきは私にとって大きかった。


出来事に感謝。


そして彼女の存在に感謝。







和紙で制作した作品のオンラインショップができました

ペーパーバックの表紙を制作した原画のオンラインショップです


2 件のコメント:

ゆうき さんのコメント...

つくしさんの体験談いつもとても心に響きます。言語で表現するのは本当に難しい、同感です。微かな内面のゆらぎや波紋をぜひともまた聞かせて貰えればありがたいです!

つくし さんのコメント...

ゆうきさん、

コメントをありがとうございます。
励みになります。
言葉って本当に難しいですよね。
ゆらぎや波紋ですか。なかなか詩的な表現で素敵です。
ぼちぼち書いていきまーす。