2011年6月16日木曜日
やまんば畑に育てられる
やまんばは草を刈る~。へいへいほー。へいへいほー。
気ちがいおばばだよー。へいへいほー。へいへいほー。
やまんばは、今日も野良仕事。(本職やらんかいっ)
彼女のちっこい脳みそで考えついた壮大なる計画は、今年も無惨に進行中。始めて買ってみた培養土で育てたウリ科の植物、キュウリ、カボチャ、ズッキーニ。順調に育って、うひゃうひゃ言いながら畑に投入。
するとどこからともなくやって来たオレンジ色のウリハ虫ちゃんにあっというまに食い尽くされる。もはや地上にその存在をなくしてしまった野菜たち。その現実をぼーっとながめるやまんば。
「こりゃあ、どーいたことぜよ。。」
数日たつと、かつてあったキュウリのところに、ぽこんと青いものが。なんと食いつくされて消えてしまったところから、キュウリの本葉が。。。それから大きくなるにつれて、またもやウリハ虫ちゃんに全面攻撃。しかし根っこがあると言うのはこうも強いもんか。懲りずにまた葉っぱは出てくる。やまんばとしては、そこに新たに種を仕込もうとしておったのだが、ど根性なキュウリちゃんにおもわずみとれる。そしてある日、ぱたっとウリハ虫ちゃんはそこに来なくなった。で、どこに行ったかと言うと、今度はズッキーニ。ズッキーニに群がって破壊の嵐!そしてカボチャ。カボチャに群がって食い尽くす!
「すきにやってくれや。。。」
ちっこいキュウリの苗は、今ちっこい花を咲かせ、ちっこいきゅうりの実をつけはじめた。あいかわらず、ちょこちょこウリハちゃんに攻撃されつつ。。。
畑に野菜は育つが、どうもやまんばも畑に育てられている。
今まではどうやって大きく収穫しようか、どうしたらドドーンと採れるか?という事ばっかり考えていた。しかしだんだん収穫そのものよりも、彼らの変化を見ているのが楽しくなった。虫はなぜ来るのか。なぜ草は生えるのか。そして彼らと野菜との関係は?
なにかこう、ニンゲンにはわからない彼ら同士の取り決めがあるようにおもえる。ひょっとしたら、ウリハちゃんに食べられる事でその身体を鍛えているのかもしれないし、ひょっとしたら、ウリハちゃんの大事な時期にに大事な栄養をあげているのかもしれないし、ひょっとしたら、キュウリの葉に入った毒素を食べてもらっているのかもしれない。。。。ううう、わからん。。。。しかしそのわからんところが、、、、おもしろいっ!
こーしてやまんばは、畑のふしぎにとりつかれ、アリ地獄ならぬ、畑地獄にはまっていくのであった。。。。
絵:コージーミステリー表紙イラスト
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4 件のコメント:
多分あそこの畑にしか食べられるものが無いんでないかい??
かもね。きんじょのおばちゃんは、このあいだ「虫が〜」といって、野菜の隣にはえてる桑の木に消毒液ばんばんかけてた。
「10分おきにかけても、すぐもどってきちゃうのよね!」といって。どんだけかけてんのや〜。
虫は無視・・・。
なんか、過剰に無視を嫌いすぎてますね・・。
人は何かと良い!か悪い!かなどの、二元論にもっていきたがるもんです。
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