2024年12月29日日曜日

そこにある大きなもの


 

人は夜空に浮かぶ星を見るのが好き。

私もそのひとりなんだが、

先日かおりさんの話を聞いて意識したことがある。


星を見ながら、私が見ているのは星ではなかったということ。

夜空全体を感じているのだ。


昔高知の東の端に住んでいた頃は、

天の川がよく見えた。

太平洋の上に満天の星。真ん中に巨大な天の川。

今はもう見えなくなっているのかもしれない。


夜布団に入ってイメージする。

大草原、、なぜかモンゴルの大草原に大の字になって

目の前に広がる満天の星を見る。

ついでにエジプトの壁画、夜空を覆う女神の絵も浮かぶ。

その女神が私に覆いかぶさってきて、

私と夜空はひとつになった。


山、空、海、夜空、広い広い大きな大きなものを感じるのが、

今の私にとって素晴らしい癒しになっている。



犬を連れて散歩する浜で見ていた水平線は、

まっすぐではなくかすかに湾曲していた。

「ああ、地球って丸いよな~」

私が海を描くといつも曲線になるのは実体験からだ。

その地球の丸さと、それに合わせて感じられる地球の大きさを体感できたのはよかったな。






その大きなものに触れていると、頭の中で聞こえてくる小言が小さくなってくる。

それはいつも聞いているラジオの周波数ではなく、

別の周波数に合わせているかのよう。


いや、ちゃうな。

それは周波数とも言えない、ずっと昔っから流れているもの。





頭の中にはっきりと聞こえる声は、

ある一定の小さな周波数で流れるラジオ番組。


不安局、恐怖局、攻撃局、イライラ局、悲しみ局、ひとりぼっち局、おいてけぼり局、、、。


それを今までズーーーーーっと聴きづづけた。

いや、なかなかにエキセントリックな番組だった。


でもどうもこれを聴き続けても幸せはやってこないどころか、さらに破壊的になる。

共鳴して、賛同して、そうだそうだ、あいつをやっつけてくれる!と。

ついでに自分も死んでやる!と(笑)。


これらのラジオ局のスポンサーは、全部「罪悪感制作株式会社」だったのだ。

あちゃー。してやられたー。



そうして私はでっかくて、

音に聞こえない、

言葉でもない、

形でもない、


でも確かにそこにある「何か」とともにいようと思った。







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2024年12月27日金曜日

変えられはしない

「喜び」和紙、水彩

 

アメリカから入ってくるはずのお金が入ってこない。

アメリカの銀行が閉められないので、残高が戻ってこない。

あるはずのお金がここにない。


絵は売れるんだろうか?

ただ材料費が出て行くばかりではないか。


膝が痛い、足首が痛い。

どうやったら治るんだろうか?


いい加減にその性格を変えろと言われる。

どうやったら変えられるんだろうか?


不安と恐れの中で翻弄される年末。





「何も変わる必要ないですよ。誰も何も。」


私には何かが不足している。だからそれを埋め合わせなければいけない。

それはお金であり、健康な体であり、正しい行為であり。。。


先日、かおりさんという方のズーム会に参加した。


「あなたはすでに完成されてるのですよ。何を変える必要がある?」


その言葉に私は吸収された。

私は完成された存在。そこに何を足すこともない。そのまんまで満ちている存在。


彼女がいう「全体性」の意味がよくわからなかったが、

こういうことかな?と聞くと、そうだという。

そうして幼い頃や大人になっても時々味わうあの感覚が、

そういうことだったのかと意識され始める。


山を見た時、私は山と溶け込む。

空を見たとき、空と私は一つになる。

(高尾に住むと、山に隔てられて空が狭いが、

イーアス高尾の駐車場の空は広い。そこで私は空を見る笑)

夜、窓を開けて漆黒の山を見る。

巨大になった私はその山を抱きしめていた。

夕暮れの空もまた私を引きつける。

そこに思考はない。細々とした個人のことなど完全に抜けている。

ただただ愛おしく、山と空と、

そして肉眼では見えないけれど、昔ずっと見ていた海と一つになった私がいた。


それが本当の私だ。この世のことなどどこ吹く風。

大きくどこまでも広がってどんどん透明になっていく。

それがこの小さな体の私に浸透してくる。



そうだった。私はそのまんまでよかったんだ。


感動が心に溢れて号泣した。




自我はひたすら言い続ける。

「お前は間違っている。ほら、今も欠けている。

あれもこれも問題だ。どうにかしろ。

今金がないのはお前のせいだ。お前がサボってばかりいるからだ。

その性格がいけないんだ。なんとかしろ。」


それをこの現象世界で見せてくる。

銀行の残高、足腰の痛み、人の指摘。


ほーら。それが事実だ。

お前の欠陥の結果がちゃんとそれを証明しているではないか。






夢を見た。

引越して、私はそこにはいないのだが、

全て捨てたはずのゴミやいらない服がまだ山のように残っていた。

私は慌ててそれらを片付け始めた。

すると後から後からゴミが出てくる。


あれ?おかしいなあ。。これ、きりがないなあと思ったとき、これは夢だと気がついた。

そしてその手を止めた。


夢の中の私は、ひたすら問題に取り組む。

ひとつ解決したかと思うと、また次から次へと問題がやってくる。

それが夢だと気づかない限り。


人がいう言葉に息苦しさを感じるなら、

それは自分が相手に言わせている自我のささやきだ。

お前は間違っている。こう直すべきだ、ああするべきだと。


それを何も変える必要はないとわかったとき、

変えられないともわかる。


変えられると思ってきたから、苦しかったんだ。

だって、そもそも変えられはしないのだ。


見えてくる現象をそのまま受け取る。

「変われ」と聞こえた音をそのままを受け取る。

「か、わ、れ」と言う音。

意味ではなく。


残高がなく、体も痛い。


それがなんだと言うのだ?




山や空である私。

Mini me, 小さな私。


完成されて変わる必要もない私。

欠点だらけで変わらなければならない私。


 

変わらなければ!といって、

泣きながら変えようとするしかなかった私に、


今はもう一つの選択がある。



しかし両方の意識が行ったり来たりする。


香港さん、なかなかにちっこい私です。



そんなときゃあ、「スーダラ節」でも歌って踊っちゃいましょう。

わかっちゃいるけど、やめられね、

アホレ スイスイ スーダララッタ

スラスラ スイスイスイーっと。








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2024年12月15日日曜日

色々あった一年

 


今年もあとわずか。いろんなことがあった。

今思えば、未知なことだらけの一年だった。


1、2月は、一年半に渡った聞き取りと原稿書きをしてきた町内会の歴史年表作りがピークを迎え、レイアウト版下作りで奮闘し、78ページの冊子完全版下で印刷製本にまでこぎつけた。

しかし無事出来上がってはきたものの、いざ町会に手渡したあと、一体どんなお裁きが下るか、もう袋叩きの晒し首に合うかもしれぬという気分でいた。

ところが思いの外皆さんに気に入っていただき、腰砕けと感謝の気持ちでいっぱいになった。

町会の皆様の温かい心に支えられて、つくしはこれからも生きていけますっ。









3月、確定申告を終え、後半は高知に帰って父の七回忌も終えた。


5月、GW中に開かれた高尾駒木野庭園での展覧会

会期中ライブトークなるものもやってみた。動画配信までしてしまう(笑)。


6月、知り合いの写真集作りを頼まれる。町会の冊子作りの経験が役に立った。


6月後半、突然の母の死に出くわす。言葉は悪いかもしれんが、「出くわす」と言っていいほど、母に仕組まれた彼女の死だった。彼女の様子を見に高知一泊の予定が、そのまま一週間滞在して葬儀や事務的な手続きを終わらせてきた。


7月、私が歴史関係の冊子を作った経緯で、八王子の歴史関係の仕事の話が来た。

ところがそれは入札だった。はい?入札?入札ってあれだよね。お金が高いか安いかで持っていかれるあれ。。。蓋を開けてみると、とてもややこしいものだった。これは安くつけてはできないと思い、通常の値段を提示。

その後入札のための書類作りに入った。これがとてつもなくややこしい。しかも時間がない。あれやこれやの書類集めに奔走される。八王子の法務局でできると言われたので行ったら、九段下に行かなくてはならないと言われ、その足で九段下まで行って一枚の書類を取ってくる。あとはもう一枚の書類だけ。それは近所の支社で取れると聞いたからいくと、「本籍は八王子ですよね?」「え?ちゃいます。。。。」えーん。さっき電車で前通った~~~。

すべての書類を送ってあとは返事待ち。

「他の方に落札されました」ですよね~。チーン。いい経験をさせてもらいました。


8月、旦那が変なことを言う。

「オレ、写真集出したい。でもお金ないから寄付を募りたい」

「はい?寄付金で写真集?」

私が2月に町会の冊子を作り、6月に知り合いの写真集を作ったあの印刷屋さんでなら、そんなに高くなく写真集を作れる。

しかしなんと恐ろしいことを思いつくのだと思いつつ、恐る恐るお知らせをフェイスブックに提示する。すると驚いたことに、賛同してくれる人がどんどん出てきてくれた。半月で目標額に到達。


9月、たけしの編集、そして私の版下作業が始まった。


10月後半、無事2冊の写真集を作り上げることができ、寄付をしてくださった人々に贈呈することができた。

他では例を見ない、なかなか深い写真集ができたと思います。あらためて皆様には御礼申し上げます。


11月、地域の文化祭に初めて参加。作品を2点かけさせてもらう。その時知り合った陶芸教室の人に誘われて陶芸教室に通うことになった。NY時代に1年間陶芸をやって以来、27年ぶりのろくろ回しは、完全に初心者マークだった(笑)。


11月末、久しぶりに出かけたふじだなコーヒーさん。

いつも月ごとに展示を変えている。ふと思いついて聞いてみた。

「空いてる月ある?」

「ああ、1月にキャンセルが出て困っているんだよ。」

「え?1月?は、はやいなあ~。。。でも、やるか!」

と決まって、ただ今来月の展覧会のための制作中。


いやはや今年は最後まで何かと忙しい年でありました。







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