2011年9月2日金曜日
畑を泳ぐ
最近の畝の作り方。
まず1メートル越えしたメヒシバを根元から刈る。(どんだけハヤカしとんねん)
裏山から落ち葉を拾ってくる。真っ白いカビの生えたものを(糸状菌か?)、ウホウホ言いながらバケツに入れる。それを裸になった畝にばらまく。そこに米ぬかを薄くまく。そして、先ほど刈ったメヒシバを一部15センチぐらいの長さにカットし、またその上にまく。
そして畝の上に立ち、クワでそれらを土にすき込む!これがまたむずかしいんだが。
すき込んだ畝の上に、残りの大量のメヒシバをドサッと乗せる。
以上、畝作り完了。一個の畝作りに大汗かく。
最近こってる「たんじゅん農法(炭素循環農法)」のまねごとである。これが「自然農」だったら、草刈って、そのまま畝に乗っけてはい終わり。で簡単なんだがなあ。。。
最初の年は小松菜が1メートルになるほどでかかった。その2年目は、全くできない。ショックを覚えた。これはどーしたことか。
最初、その畑に残っていた牛フン肥料が一気に出たのだろうと思っていた。しかし5、6年放置された畑にまだ肥料が残っているのなら、開墾2年目の畑にも少しは残っているはず。でも全く野菜は育たなかった。とするならば、土自体が持っている栄養素が使われてしまったのではないかと思った。
たんじゅん農法はその事を言う。「土にエサをやれ」
5、6年放置されている間に、畑の上に草や竹やくずなどが生い茂り、微生物がたんまりと育ち、土に栄養が行き渡っていたのかもしれない。それを開墾1年目で使うだけ使ってしまってたのかもしれん。これはたとえるなら、乳牛さんにエサもやらずに「乳出せ」といってるようなもんだ。ならば土さんにエサあげんでなんとする。
たんじゅん農法は、なんやらむずかしい理屈なんで、はしょるが、ようするに土の中にエサを入れておるわけだ。だから畝に、落ち葉と草を入れる。栄養が行き渡るのに、乗っける方法より3倍速いと言う。くほほ。
すき込むのは、自然農ではあり得ない。キホン土は動かしちゃなんねえから。けど、すきコするったって、せいぜい5センチから10センチ程。そしてちょっと土を動かす事で、草がぼーぼーとすぐには生えて来ないという利点もある。
秋野菜を蒔き始めた。北の畝に壬生菜。南西の角に白菜。さすがにまだ暑いのか、白菜は見事に双葉を虫さんに食われまくっている。北の壬生菜は今のところ順調。やはりここは涼しいらしい。
今年は草がすごい。刈っても刈ってもすぐ伸びる。今はメヒシバだらけ。見事に1メートルを越えている。近所の畑のオヤジが見たら、めまいを起こしてぶっ倒れるだろう。なもんで、今ウチの畑は草をかきわけながら前進する。ほとんど泳いでいるかの様。平泳ぎで草をかき分けながら野菜を探す。いそいでいる時はクロールで。水じゃなくて、草でできたでっかいプールだ。
ドーダ、すごい畑だろー。
絵:「あの実況がすごかった」MF新書ただ今発売中!
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10 件のコメント:
すいません。
畑行くとき思うのは、私らも足を運んでれば、もうちょっとは(せめて)獣道みたいには、雑草が減るかもな。ってことです。
おまけですが「地球終了 地場が反転 http://alfalfalfa.com/archives/4310482.html
んもう。
畑の草のこと書くたびににあやまられちゃ、草ぼうぼうのこと書けないじゃ〜ん。
本気ですまないと思うんなら、
1:真剣に草刈りする。
2:いちいちあやまらない。
の、どっちかにしておくんなまし。
わたしゃ、ホントに手伝ってもらいたくなったら、ちゃんと頼むから。気にしないで。
太陽の磁場が反転のニュース、聞きました。影響あるんだろうね。
ちなみにある説では、本来、生き物は惑星内部に住んでいるもんだが、地球の生き物は、今回あえて惑星の表面に住むという実験しているんだそーな。
どーりで、他の天体の上に、生き物の姿が見えないはずだ。
は~いい!
中とって
3:酒飲む
これでいきます!!
はい。ではそれでよろしく〜。
つくしさん
こんにちは。つくしさんの畑の様子が少しイメージできました。1メートルのめひしば。むふふ。
たんじゅん農法頑張ってますね。つくしさんの結果に興味シンシンです。また途中経過教えてください。楽しみです。
北鎌倉さん、こんにちは。
ブログ、拝見しております。そちらの畑も草が元気いっぱいですね!(笑)
今日、うちの畑三世になる源助大根植える予定です。どーなるか。。
きのう、有機農法で成功している妖怪がウチの畑に来て、「なんとかせんか。この草!」
と怒られました。
しばらく二人で畑でぼーっとながめて座りながら、いつのまにか妖怪の視点になって畑を見てしまい、
「なんだかひどい畑だなあ。。。。」
っておもわずおもっちゃいました(笑)。
まずいまずい。
つくしさん
たんじゅんにすると、畑はきれいになって、それらしくなりますよね。
でもたんじゅんと自然とどっちがいいのか、まだ私には答えは出せません。今は自然のほうに傾斜しています。
有機は安定収穫の生業としてはいいと思いますが、ねえ。つくしさんはいかがですか?
励みになります。これからもよろしくお願いします。
有機農法は、虫殺しちゃうのがいやですねえ。。ヨトウムシをぶちゅーってやっているのを見ると、げー、とおもってしまいます。理由があってヨトウムシはそこにいるんだろうに。
マクドナルドの選択みたいに、チーズバーガーにするのか、ビッグマックにするのかみたいな、有機農法がいいのか、自然農がいいのか、それともたんじゅん農法がいいのか、という選択の話じゃないのかもしれない。
たぶん、なんかこう、根本的なところから、個人個人が発見していく、という事なんじゃないでしょうか。
農業を生業にしていない私たちは、畑を自然とは一体いかなるものか?という事を実体験として発見をさせてもらえている場所なんではないかとおもってます。。
え?答えになってない?
これからも挑戦していきます〜。乞うご期待!
つくしさん
おっしゃるとおりですね。本当に発見がありますね。私にとっては、不自然な生き方はいかんぞ、と教えられる場でもある気がします。
これからもよろしくお願いします。
いつも北鎌倉さんのあらゆる情報収集、興味深く読ませてもらっています。
こちらこそ、よろしく!
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