1日だけの我が家で展示即売会が終わった。
数日前から、家を片付けて展示できるスペースを作り、
いつもはきちゃない我が家をどうにか不愉快にならない程度に整理し、
展示会の日の準備に追われた。
「これは果たして成功するんだろうか」という思いがあった。
そしてある朝「これは喜びである」というメッセージを受け取る。
人がたくさん来てくれるとか、
絵がたくさん売れるとか、
そういうことが成功ではない。
そんなものは形にすぎない。
この展示会の目的は、喜びである。
私の絵を見て、
喜んでくれる人がいて、それを見て私も喜ぶ。
そしてその絵を買って帰りたいと思う人がいたなら、
その絵はその人の家に招かれ、
それを見たその家も家族も喜ぶ。
それを見た、絵を買った人もまた喜ぶ。
その喜びの連鎖が世界を幸せにするのだ。
成功とはそのことだ。
だから君は今準備をして喜んでいる。
それはすでに成功しているということだ。
成功は証されていると。
その思いを受け取った時、私は最高に喜びに震えた。
そして当日。
お天気に恵まれ、爽やかな風が吹く中、
たくさんの人が来てくれた。
皆、私の絵に対して、思い思いのことを、
感じたことをいっぱい話してくれた。
ああ、この人からの言葉だなあ、
ああ、この人らしいなあ、
ああ、この人はこの絵を気に入ってくれたんだ。
やっぱりその心の奥にはこんな風景が広がっているのだなあ。。。
と感心したり、確信したりした時間だった。
ご近所さんたちばかりだから、とても気軽に話してくれる。
我が家という環境が、その心の垣根を取っ払ってくれたのかもしれない。
そして7時間のマジカルな時間はあっという間に過ぎ、
数日間で準備された絵は、あっという間に消え、元の我が家に戻った。
蓋を開けてみた結果はどうだった?
これは成功したと言っていいのか?していないのか?
わからない。
その時、パッとひらめいたイメージが。
「今日の結果は成功?不成功?」
「はい。これです」
小さな一枚の紙が渡される。
二つに折りたたまれた紙を広げてみると、
そこには薄ピンク色のネコの足跡のハンコが、
一個ポンっと押されていた。
「これ、ですか?」
「はい。そうです」
可愛いネコの足跡のハンコ。
そこには成功とも不成功とも書かれていない。
結果は「ネコの肉球のハンコ」
それでいいのだ。
いや。実はそれこそが真実なのだ。
この世界に結果の判断などいらない。
判断が伴うと、とたんに苦しくなる。
でもこの肉球は、心のどこかをほっくりと温かくする。
いい悪いの判断が消える。
成功不成功の判断が消える。
その水平の中で答えを探すことが消える。
そこに本当の答えが見つけられないことを思い出す。
この世のすべての結果は、
ネコの肉球のハンコなのだ。
無判断。
だけど温かい。
そこには喜びがある。
やっほーい!
大事な瞬間を受け取った。
お忙しいところ、
わざわざ時間を割いて来てくれた皆様、
そしてさらに絵をお買い上げくださった皆様、
本当にありがとうございました!
皆様にますます喜びが広がりますように。
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