こうしてコンピューターに向って仕事をしていると、庭に鳥たちがいっぱいやって来るのがみえる。
高尾山の麓にへばりつくように家があるものだから、あいつらはうちの庭を高尾山の延長だと思っているらしい。見た事もないようなハデな着物を身に着けた団体さんが次々とやって来ては、ウチの木の中に住む虫をつっついている。今も庭に、シジュウカラ、ひよどり、メジロの団体さんがいる。
彼らを見ていると動きが速すぎて何をやっているのかわからない。それでもがんばってじーっと見ていると、自分の体の5分の1くらいの大きさの虫を木の中から引っぱりだして来て、バシバシと虫を木にたたきつけ、虫がきぜつしたところ(?)をがぶがぶと丸呑みにしている。おもわず「たのもしいなあ〜」と感心する。
あれだけの運動をニンゲンがしたら、さぞかし体力を消耗するだろうな。私が自分の5分の1ほどもある巨大な虫を口でくわえて、頭を振って虫を地面にきぜつするまでたたきつけ、それをがぶのみにする。そんな行為をしたら、近所の人に白い目で見られるだろうな。鳥さんがやるとかわいいと思うけど、人がやると妖怪かなにかにまちがわれる。
この地球には、小さいものほど動きが早くって、大きくなるほど動きが遅くなるというような法則があるのかもしれない。だってそれがないと、ウシに鳥ほどの動きをされちゃあ、ニンゲンたまんないもん。
と、丑年の私は自分ののろまなことをこれで言い訳にしている。
絵:今年の年賀はがきより
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