9月の忙しさが去って、
これから11月後半の個展に向けて一気に集中。
先日高知に帰った時に土佐和紙の職人さんに染めを頼んできた。
後日送られてきたその染めを見ながら、私の心がそれに触発されてくるのを待つ。
おりしも金木犀香る、季節交代の時期。
この時期、高尾は日毎に葉っぱの色が変化していく。
チャリンコで、歩きで、山々、植物たちを愛でる。
ニヤニヤしながらチャリンコで走るおばさんを登山客が目撃したらさぞかし不気味だろう。
でもご近所さんは私が頭がおかしいのをとっくに知っているから大丈夫だ(笑)。
この幸せな感覚が一枚の絵の中に凝縮して入ってくれたらなあと願う。
絵は窓だ。
一つの窓の向こうに見える景色から、
人々は想いを、物語を、感触を、匂いを味わう。
味わいかたは人それぞれ。
先日の展示即売会で、いろんな感じ方を聞いた。
一つの絵の中に、それぞれの思いが写っているのだろうな。
絵は一つで独立しているのではない。
その窓を通して、絵という風景は、
その向こうの、
すべての人々がとっくに知っていて、
今はすっかり忘れてしまっていた、
ひとつのものを思い出す鍵だ。
そのきっかけにちょっとでもなれたらいいな。
0 件のコメント:
コメントを投稿