2014年2月17日月曜日

みんなで元気に鬼退治



地域の広報誌の表紙に、なにげなくあった、キャッチコピー
「みんなで元気に『鬼退治』」

子供たちが無邪気に鬼退治をする。着ぐるみを着たかわいい鬼に、豆を投げる。
うんうん、なかなかかわいいねえ。
そーやって、悪いものは、退治されなきゃいけないんだよね。

私たちは、小さい頃何度も聞かされた昔話に自然に価値観を植え付けられる。

鬼は悪いもの。鬼は退治されなければいけないもの。

大人になって心はその価値観に動揺する。

悪玉菌と善玉菌。
悪玉菌は悪いヤツだから退治されなきゃいけない。
悪玉コレステロールと善玉コレステロール。
悪玉腫瘍と善玉腫瘍。
悪玉細胞と善玉細胞。
ブラック企業とホワイト学割。(ちがうだろ)

からだの中には、いいものと、悪いものが、勝手に生まれるらしい。
それは、なぜ?
それは悪い食生活から生まれるのよ。
そう、いい食生活をしていると、悪玉○○は生まれて来ないのだそうだ。

で?いい食生活って何?
それはきまってるわよ。悪いものを取り除いた食事!


人は、お手本のよーな、いい考えや、いい生活、いい身体や、いい形、ほんでもっていい人でないと、
いつのまにか鬼退治されてしまうのだ。

ところで鬼ってほんとにいるの?
悪玉○○って、ほんとにあるの?


自分のカラダに悪いものを見つける意味はなに?

私たちは、なぜそこまでして自分自身をあらゆる方向から否定しなければいけないの?

ほんとは善も悪も鬼も人間の観念が作り出したものだったりして。


0 件のコメント: