先日、占ってもらった。
占いをしてもらいに行ったのは人生で2度目。
1度目は東京に来て間もない頃、
毎日つらい仕事に行く途中にいた辻占いの人。
いつか、ものすごくサイテーの状態になった時に
占ってもらおうと目論んでいた。
そしてその日がついにやってきた。
サイテー最悪の気分の時に、赤いぼんぼりの中で見てもらう。
「あんた。最悪の性格してるね。
男だったらまだマシだったよなー。女だからなあ。。。
あんたほど身勝手でわがままな女はいないよ。」
希望を与えてくれるかと思ったら、さらに追い討ちをかける。
そして確信を持って言う。
「あんた。10歳下の弟がいるでしょ」
「いません」
「ほらあ~。だからそう言う平気で嘘つくところが、最低なんだよ!
いないわけないでしょ!」
私の性格を最悪と連呼した上に、兄弟いないのに、嘘ついたと言って罵られる。
あまりの理不尽さにかえってなんだか元気が出た。
だが怖いのはその後だった。
田舎に帰った時、そんな話を振ったら、
母が「いたのよ。あんたの10歳下の弟が」
唖然とする。
しかも堕胎しただけなのに、なぜ男だとわかる。
かーちゃん、あんたこそ怖いわ。
そこまで見れる占いってなんなのだ?
じゃあ、やっぱし私って最悪の人間なんだな。
さて。奇しくも同じ街にいた(笑)占い師さんは、
とーっても可愛い女の人だった。
なんとなく自分の過去世を見てもらいたかった。
霊感のある友達や知り合いに「あんたの過去はコレ」
と何度か言われた。
正直言って
「それ、私が頭でなんとなく考えていることを読んだだけじゃないの?」
と思うフシがあった。
だから今回は静かに聞いた。
すると想像もしなかったことを話す。
へえ~、そうなんだ。
と、思った。
彼女が言うには、この地球上にはみんな平均して1000回は生まれ変わっていると言う。
そのうちの一個を取り上げてもらったところで、
「So what!?」なのだけれど、
その何百回、何千回という転生を聴くほどに、
今この私の人生があまり重要でなくなる、
そんな気持ちになりたかったというのが本音だった。
だから「へえ~、そうなんだ」というのは、
私にとって求めていた感想だったのだ。
私たちは今この人生はものすごく重要だ。
この人生をどうやったら苦しみがないように生きられるか、必死で日々考えている。
でもそういうことを何千回も繰り返しているとしたら。。。
その位置に立ちたかった。
だから私が来世、違う人生を生きていたとして、
ある日占い師さんにこう言われる。
「え~。あなたは過去世、日本人でしたね。
女で、イラストレーターでした」
その時私はどう思うのか。
「へえ~、そうなんだ」
って思うだけじゃないだろうか。
同じことを繰り返している。
そのことに気づきたいと思う。
はっきり言って、私は1000回以上、
同じことで悩み、苦しみ、死んできた。
このことをなぜ繰り返しているのかを知ることは、
その人生を違う視点で見ることになるのではないか。
お金、体、健康、人間関係。
形は違えど、苦しみは全部同じ。
日本人だろうが、イタリア人だろうが、火星人だろうが、
そこにある価値観の中で翻弄されることに変わりはない。
その繰り返しから出よう。
罪という魅力的なオリから出よう。鍵はいつでもあいている。
全く違う心で、世界を見よう。
そう思えた。
ありがとう、可愛い占い師さん!
絵:「COOPけんぽ」表紙イラスト/エアーズロック
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