2015年1月10日土曜日

ビビる銀行



年末、とある銀行に行った。
長蛇の列の最後尾について、ノンビリ順番を待っていた。
ヒマなもんだからまわりを何気なく見渡していて、あることに気づく。
店内がポスターだらけ。張り紙だらけ。文字だらけ。文字、文字、文字のオンパレード。

「詐欺」「事件」「犯人」「警察」「犯罪」「通報」「あやしい人」「ご注意」「装う」「なりすまし」「対策」「防犯」「危ない」「弁護士」「法律」「最悪のペース」「逮捕」「心がけ」「被害」「だまされるな」「しっかりしろ」。。。

まー、すごい。
どんだけ、おどすのお~~!???
これ、銀行にある言葉?

順番が来て、画面操作する。
いつのまにか、前とちがう画面に変わってる。
操作するたびに、いちいち「これでオッケーですか?」と、たたみかけてくる。
「ただ今の手数料は無料です。これでオッケーですか?」
オッケーなら「取引実行」を押す。
えっ?無料、ダメなの?
って、一瞬思っちゃうじゃないの。

どんだけびびらせるんやー!

その銀行に行く前に、外資系の銀行にたちよったので、そのちがいになおのことびっくり。そこはな~ンにも張り紙がない。しずか~なもんだった。


なんかね。すごいね。さいきん。あからさまだよね。
テレビでも、ネットでも、なんでもいーけどさー。
おどすよね。おどす、おどす。
悪いことが起こる前提になってる(笑)。あのNYでもここまでビビらせなかったぞい。

あなた、それでだいじょーぶですか?
いいんですか?それで!!
ええっ、いいんかいっ!!!
っとね。

ほっとけよおおおおおーーーーーっ!

広告ってさあ、なくてもなりたつものを、あったらなおのこといーよねー、と促してくる程度の媒体であった。しかし今や「もし、これもってなかったら、もしこれやってなかったら、あんたの人生どーなるの!?」ってぐらいびびらせて、そこに乗るよーにしむけてくる。
ほっとけよおおーーーっ!


ま、もともとそーゆー媒体だったのよねん。

やまんばは、そんなオドシののれんをかきわけて、好きなもんをひょいひょいとチョイスして好きなよーに生きるのさ。


といいつつも、そんな媒体の中で生活させてもらっているやまんばでございます。
自分の仕事では、できるだけオドシのない表現を心がけよーとおもっております。



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