「あたし、何だか幸せじゃない。どーやったら幸せになれるんですかー?」
若い女の子が、ちょっとイラ立ちながら私に聞く。
彼女は現役の大学生。今卒論制作の真っ最中。来年にはIT企業に就職も決まっている。顔は超美人。スタイルもセンスもいい。頭も切れるし、まわりの気遣いもうまく、これ以上出来ないぐらい仕事上手だ。
そんな前途有望な彼女が「あたしは幸せじゃない!」と言い放つ。
それを人生下り坂のおばばに聞くかー。
わたしにゃ、あんたがもってるもん一個ももっとらんわー。
わたしにゃ、あんたがもってるもん一個ももっとらんわー。
私たちはしあわせ探しをする。今ここにないものを探す。
ないものをゲットできたらしあわせになるだろう!と信じて、日夜探し続ける。
おいしいものを食べる、
楽しいことをする、
行きたい所に行く、
すてきな人と出会う、
はたまたすごいグルに出会う。。
楽しいことをする、
行きたい所に行く、
すてきな人と出会う、
はたまたすごいグルに出会う。。
ところが、そのしあわせはそう長くは続かない。すてきなパートナーとだって、やっとゴールインしても、今じゃ粗大ゴミあつかい。
これってなに?!
しあわせって、そんなもんなん?
これが二元の世界。「ゲット」すれば「失う」というおまけもついてくる。コインの裏表。
どうもそれは本当のしあわせではないらしい。
そのしあわせの後ろには、必ず失う悲しみやむなしさがあることに気がつくことだ。
かりそめのよろこび。
ひとときだけのたのしみ。
やがて消えるもの。
ひとときだけのたのしみ。
やがて消えるもの。
そして失ったらまた求めるエンドレスの衝動。
欲しがる、ゲットする、失う/忘れる。
また欲しがる、ゲットする、失う/慣れる。
また欲しがる、ゲットする、失う/飽きるw。
また欲しがる。。。
そういう形状のしあわせを、どっかで引いて見ている視点をもちつづけることかもしれない。(あまりうれしかあないかもしれんな。浸れないんでw)
ほんとのそれはある日、唐突に、ふと、ほんの少し、そこはかとなくやってくる。
何の条件づけもなく、なんのきっかけもなく、
目の前のものがキラキラしはじめる。
何かわからないものが、内側からあふれてくる。
ああ、、と、心が膨らんでくる。
自分と他人という境が消えてくる。
それは時に、強烈なエクスタシーにもなり、
これ以上ない静けさにもなる。
条件づけのしあわせは、このしあわせを感じたいがための、
自我の、バーチャルしあわせの試みなのかもしれない。
絵:「Witch」私の好きな魔女。彼女はこの絵の顔によく似ている。
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