2017年12月31日日曜日

夢から覚める夢


夢を見た。

巨大なイノシシを散歩させている少年の夢。

その少年は、私にイノシシを預けて、どっか遊びに行ってしまった。
革ひもをもつと、ぶんとひっぱられる。さんざん振り回されて、つい手をはなしてしまった。いきなりどっかに走っていってしまう。

「しまったあーーー!」と焦ったがもう遅い。
ダメ元で名前を呼んでみると、ふいっともどってきた。

体長150センチ以上あるイノシシが、私に向かって突進してくる。
「うっひゃあ!」
だけど目の前でぴたっと止まって、カワイイ目でこっちを見る。
なでなですると、顔をなめようとする。もっと触ってと、寄りかかってくる。
しまいに横になって、腹を出す始末。
「イノシシの腹なでてるよー。。。」
とおもいながら、腹をなでなで。



目をさまして、ひとりつっこむ。
「ありえないだろ!」


夢ってさあ。朝起きたら、「ありえないだろー」って、思うようなことが、ふつーに展開する。んで、そこにいる私も、ふつーに「それはそーゆーもんだ」として、びびりながらも対応している。けっして、「これはどっかへんだ。。。。」とはおもわない。


そこから目をさました私。
はて。これほんと?
これもまた、目をさましたという夢を見ているのではないか?

これが現実だという証明はどこ?
どーやって証明する?
ほっぺつねる?つねったら痛いに決まってる。
で?それが証明?
ならねーし。

だって、あのイノシシの夢の中の最中も、引っ張られたら手が痛かったし、まったくもってこれが現実だと思って、疑わなかったのだもの。

夢を見ていた私は、今も夢を見ているのではないか?



その夢を見ている「私」はだれ?


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