夢を見た。
巨大なイノシシを散歩させている少年の夢。
その少年は、私にイノシシを預けて、どっか遊びに行ってしまった。
革ひもをもつと、ぶんとひっぱられる。さんざん振り回されて、つい手をはなしてしまった。いきなりどっかに走っていってしまう。
「しまったあーーー!」と焦ったがもう遅い。
ダメ元で名前を呼んでみると、ふいっともどってきた。
体長150センチ以上あるイノシシが、私に向かって突進してくる。
「うっひゃあ!」
だけど目の前でぴたっと止まって、カワイイ目でこっちを見る。
なでなですると、顔をなめようとする。もっと触ってと、寄りかかってくる。
しまいに横になって、腹を出す始末。
「イノシシの腹なでてるよー。。。」
とおもいながら、腹をなでなで。
目をさまして、ひとりつっこむ。
「ありえないだろ!」
夢ってさあ。朝起きたら、「ありえないだろー」って、思うようなことが、ふつーに展開する。んで、そこにいる私も、ふつーに「それはそーゆーもんだ」として、びびりながらも対応している。けっして、「これはどっかへんだ。。。。」とはおもわない。
そこから目をさました私。
はて。これほんと?
これもまた、目をさましたという夢を見ているのではないか?
これが現実だという証明はどこ?
どーやって証明する?
ほっぺつねる?つねったら痛いに決まってる。
で?それが証明?
ならねーし。
だって、あのイノシシの夢の中の最中も、引っ張られたら手が痛かったし、まったくもってこれが現実だと思って、疑わなかったのだもの。
夢を見ていた私は、今も夢を見ているのではないか?
その夢を見ている「私」はだれ?
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